力が発揮できないのは不安に負けているからです
随分前に負の連鎖というコラムを書きました。私は京都コムニタスを立ち上げて以来、15年以上経過していますが、一貫して必修という名前の授業をしています。この授業の中に私のすべてを盛り込んで、受験に有用な部分にアレンジして、生徒さんにお伝えしています。ここで最も大切にしていること、この授業の目的とするところと言っていいのですが、それは、負の連鎖にならないようにすること、できれば良い連鎖を作ること、もっとできれば自分だけでなく他人にも良い連鎖を提供すること、あるいは他人の負の連鎖を止めること。このあたりを意識しています。詳しくは負の連鎖を見ていただきたいのですが、今、このようなことを書く必要があると思うのは、もちろん、コロナに関係することです。私は基本的に大学院受験、編入受験、公認心理師試験受験、臨床心理士資格試験受験に関わることしかこのコラムでは書きません。たまに仏教を書きますが、それはまぁ、ご愛敬ということで、少し自分のことを書くこともあります。このコラムを書く上で大切にしていることは、質問をいただいたことに答える形で書くということです。質問が増えるのは間違いなく不安を生む事柄についてです。
「不安になる→情報を求める→正確な情報がわからない→専門家に聞く」というのは普通の流れなのですが、最近は情報源がネットだけになっていることが要注意です。ネットだけに情報を頼ると負の連鎖を生みやすくなります。何が事実かが余計にわからなくなることが増えるはずなのですが、無批判に事実だと飲み込んでしまうと、全く違う情報が出た(見つけてしまった)時に振り回されてしまうからです。
今、政権がこの状態にあります。前の言いましたが、朝令暮改の連発で、科学的根拠のない思いつきだけでタクトをふっている状態です。元大阪市長は、「科学的根拠など待っていたら間に合わない」と言ったそうな。科学的根拠をもって、枠組みを作り、予算を組み、しかも結果を出すのが政治家です。それができない人は政治家になってはいけません。政治家は無能だと言っているようです。私たちは風邪薬を飲むのも科学的エビデンスがあるから気軽に飲めるのです。コンビニの弁当の成分表を見たら心が引くくらい様々な薬品が入っていますが、科学的エビデンスを信じているから、おいしそうに食べられるのです。食べるだけ食べて、間に合わなかったでは話になりません。またもったいない話ですが、科学に基づいて時間が来たら捨てているはずです。それは衛生学もあれば、経済学という科学も働いているはずです。私たちは科学の中にくらしているのです。「科学など・・」という傲慢な態度は、やはり乱暴な言説を生みます。彼は元気な人は皆感染したらよいと言ったそうです。こちら
理由は免疫ができるからだそうですが、免疫ができるってもうわかったのでしょうか?できなかったら大変です。できると確実にわかっているなら、こんなに大騒ぎにならないはずです。わからないから皆不安なのです。また無症状の人が感染を広げているという話もあります。普通の心のある人は、自分が知らないうちに誰かに感染させることをよしとは思っていません。こういう発言を無責任発言というのです。ある程度の犠牲は仕方がないという前提から話すとこういった現象がおこります。可能な限り全員助けるという発想と実は似て非なるものです。非科学的負の連鎖は、科学を捨てた政治家気取りの人間が作るのです。
詳しくはもう随分前の本ですが『毛沢東の大飢饉』という本は重要です。今の日本とそっくりそのままです。
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