臨床心理士指定大学院の難易度(私学編)
臨床心理士資格試験の面接試験が行われました。周知のように、臨床心理士は学科試験を合格してから、面接試験があります。公認心理師は面接がありませんので、差別化をはかるためにも、面接は重要だと思います。それでも、関西圏の人も2度東京まで足を運ばねばならないので、大変と言えば大変です。この面接について、以前から気になっていたことがあるのですが、質問の中に「臨床心理士の資格を取って何か意味ある?」といった系統のトピックを言う先生がいるということです。もちろん、回答として「特に意味はありません」と言おうものなら、不合格でも文句は言えないかもしれませんが、そういう人をフィルターにかけるための質問とはどう考えても思えません。それこそ、その質問に「何か意味ある?」と言いたくなります。私は、おこがましいかもしれませんが、受験者に対してとても失礼な質問だと思います。これは社会人の人が聞かれるケースが多く、大学院を出て間もない人が聞かれることはほとんどありません。したがって、必ず全員が聞かれる質問ではありません。臨床心理士は、大学院を出ていることが基本ですから、そもそも子どもが受験することはありません。最短でも大学院を出て、その年の10月に試験があるので、24から25歳くらいの年齢です。立派な大人です。そのような大人に対して、「資格をとって何か意味がある?」という質問は、あまり気持ちの良いものではありません。もしも何か明確な意図があって、どうしても聞かねばならないのであるならば、少なくともその年は統一して聞くべきだろうと思いますが、かりにそうであっても不適切ではないかと思います。
私もカウンセラーの端くれですが、遠路足を運んでもらうと、「遠いところよく来てくださいました」と言います(遠くなくても言います)。先日、大阪経済大学の古宮昇先生を訪問しましたが、やはり古宮先生も同じ言葉で迎えてくださいました。少し恐縮しました。カウンセラーや心理職の資質を問うのが、この面接試験だと思うのですが(違うのでしょうか?)、私が知る良いカウンセラーは、皆同じような姿勢だと思っていますし、私自身、菅沼憲治先生や、京都光華女子におられた石附敦先生からもそのように習いました。もちろん、試験を受けるわけですから立場は違いますが、臨床心理士への最後の関門で、それはいかがなものかと思った次第です。できるなら「やっぱり心理職の資格には面接は必要」と皆が思えるようにしていただきたいと願います。
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