不安に名前をつけて挨拶をする

井上博文

井上博文

テーマ:REBT 論理療法

不安や恐怖にあだ名を付けると、うまく付き合っていけるという記事を見ました。この記事を見た時に、私自身も、ある相談を受けた時、うつの症状が周期的に巡ってくるという話だったのですが、そのうつに対して、「挨拶」をするにように言っていたことを思い出しました。挨拶というのは、本来仏教用語です。特に禅宗で用いられた用語で、「挨」も「拶」も「押す」というような意味です。禅宗は、黙って座っているだけではなく、曹洞宗などは「法戦」という問答の儀式があって、押し問答などの言葉にもつながっていきます。そもそも挨拶は「ぐっと迫る」「ぐさりとやる」くらいの意味で宋代中国でも使われた言葉のようです。要するに、こちらから相手を見つけて積極的に押していく効果を持つ言葉なのです。
うつもそうですが、不安など、ネガティブ感情に出会うと、つい下を向きがちです。しかし、むしろ、その感情を見つけて、「やあ」でも「よお」でも構いませんので、挨拶を押しかけてやるだけで、かなり気分が違います。目をそらすだけではなく、むしろ、その姿を捉えて、好き嫌いに関わらず、ちょっと声をかけてみるだけで、つきあい方が変わります。人間関係も挨拶が大事ですが、同じことなのかもしれません。


******************************

公式ホームページはこちら
大学院・大学編入受験専門塾 京都コムニタス
入塾説明会情報
ご質問・お問い合わせはこちら

京都コムニタス公式ブログ

自分磨きのための仏教
龍谷ミュージアム

REBT(論理療法)を学びたい方はこちら
日本人生哲学感情心理学会の理事長を務める心理学者
日本人生哲学感情心理学会

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

井上博文
専門家

井上博文(塾講師)

株式会社コムニタス

塾長以下、スタッフが、全ての生徒の状態を正確に把握している。生徒をよく観察し、成長度合、どのような不安や悩みを抱えているか、をしっかりと観察し、スタッフ間で情報共有をしている。

井上博文プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

大学院・大学編入受験のプロ

井上博文プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼