怒り任せの愚かな行動
不安や恐怖にあだ名を付けると、うまく付き合っていけるという記事を見ました。この記事を見た時に、私自身も、ある相談を受けた時、うつの症状が周期的に巡ってくるという話だったのですが、そのうつに対して、「挨拶」をするにように言っていたことを思い出しました。挨拶というのは、本来仏教用語です。特に禅宗で用いられた用語で、「挨」も「拶」も「押す」というような意味です。禅宗は、黙って座っているだけではなく、曹洞宗などは「法戦」という問答の儀式があって、押し問答などの言葉にもつながっていきます。そもそも挨拶は「ぐっと迫る」「ぐさりとやる」くらいの意味で宋代中国でも使われた言葉のようです。要するに、こちらから相手を見つけて積極的に押していく効果を持つ言葉なのです。
うつもそうですが、不安など、ネガティブ感情に出会うと、つい下を向きがちです。しかし、むしろ、その感情を見つけて、「やあ」でも「よお」でも構いませんので、挨拶を押しかけてやるだけで、かなり気分が違います。目をそらすだけではなく、むしろ、その姿を捉えて、好き嫌いに関わらず、ちょっと声をかけてみるだけで、つきあい方が変わります。人間関係も挨拶が大事ですが、同じことなのかもしれません。
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