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コラム

しんどいことに立ち向かうことと、自分を痛めつけることは別問題です

仏教

2018年1月29日

シャカムニ(お釈迦様、ブッダ色々な呼称がありますが)という人物は、今から2500から2600年ほど前にインドに現れました。細かい話は割愛して、29歳で出家し、35歳で成道をなします。無数の前世の話で修行を積み上げた尽くしたという話もありますが、それは置くとして、一般の人間として見た場合、出家してから6年ほどで、自分の道を得たというわけです。言い方を変えると、生きる、生き抜く道を得たということです。現代風に言うならば、「プロになった」という言い方をすると、近いかもしれません。このような言い方をすると、6年が長いような、短いような、ですが、ともかく、6年という年月は様々な資料の記述が一致しますので、事実であるか、何か、別に説得力かあったのか、衆目(といっても世界中ですが)の一致するところになっています。
では、この6年間何をしていたのかというと、もちろん修行です。29歳で出家した当初は、当時有名な6人の修行者(六師外道と言います)のもとを訪れますが、満足がいかなかったようです。自分の目指す道とは違うと思ったのでしょう。そこで苦行者の集まるところで、かなり厳しい苦行をしたそうです。よく「釈迦苦行像」という痩せこけたブッダの像がありますが、あれはその時の苦行の激しさを表現しているのでしょう。しかし、苦行をしても目指す道は得られませんでした。当時、出家修行のコースは、この苦行コースか、もう一つは快楽コースかの二種しかなく、シャカムニは、快楽コースを選ぶことをよしとせず、第三の道を行くことにします。それを中道と言います。だから、中道というのは、単純にどちらでもない道ということですから、具体的な道の内容のことを言っているわけではありません。しかし、自分で道を開拓し、自分の境地にたどり着いたというところが重要だったと言えます。

シャカムニは、この時、さとりを得たと言われるわけですが、何を悟ったのかと言われると、いろいろ言われますが、フワッとしたことしかわかりません。本人がフワッとしたことしか言わないからです。というより、そうとしか言いようがなかったのでしょう。体験を言葉にするのはほぼ不可能です。例えば、ヨガの先生が、ものすごく身体が柔らかいとして、通常ではあり得ないポーズをしている時に、私のように、他人が驚くくらい身体のかたい人が、その先生の境地を言葉で聞いても、多分理解できませんし、わかっても自分では結局無理と思うだけのことです。
シャカムニが卓越していたのは、その体験を自分の言葉で語ろうとしたこと、それには誰にでもわかる言い方をしようとして、自分の体験は自分だけのものではなく、普遍的なものである、つまり誰でもやろうと思えばできる、と考えて、「説法」を始めたことです。で、その説法(説明)が上手であったということです。
その説法で語られるところの中道というのは、この世界は苦で満ちていること、その現実を受け止めるところから苦を超越することが始まること。苦の超越はそれはそれでかなりのしんどさがあるということですが、そのしんどさから逃げてはなりません。でもだからといって、苦行のように体を痛めつけることが苦の超越にはならないということです。頭の中の思考を鍛え上げること、無知(無明と言います)な自分をよく知って、それを少しずつ変えていく努力をする。要するに勉強する。上っ面の苦行ではなく、人間の中身を変える方法を徹底的に追求していくことになるのです。それはすなわち仏教的禅ということになりますが、これはこれで、かなり難しくしんどいことです。しんどいことには立ち向かわねばなりません。しかし、立ち向かい方をしっかり考えなければなりません。立ち向かうべき自分の心身をを傷つけてしまっては本末転倒です。だからといって、堕落してはダメですし、自分を変えられるところまで勉強と努力を尽くさねばなりません。仏教の合理性はこのあたりから始まります。そして、現代人は大いに学ぶところがあると言えます。


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