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井上博文

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コラム

四摂法

2016年8月19日

テーマ:仏教

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

四摂法(ししょうほう)というものが仏教にあります。人々や集団をまとめる(摂)ための手段、方法のこととされます。布施・愛語・利行・同事の4つです。布施は、以前書きました。
こちら
愛語も以前、無財の七施で書いた言辞施と似ています。慈悲・慈愛の心をおこし、愛情豊かな親切な言葉、和ませる言葉で語りかけることです。利行は相手を利益する、為になる行為をすること。自分のことはさておいて、他の幸福のために打ち手を考えることと言えます。同事は、相手のことを思い、相手と同じ立場に身をおき、行動を共にすることです。
上記は、すべて他者とのかかわりを想定したものです。仏教は発足当初から集団宗教であったことが、京都コムニタスの名前の由来になったと何度か述べましたが、常に他者とのかかわりを意識していることこそが重要になります。
オリンピックも終盤になりました。オリンピックや世界大会を見ると、よく思うのがこの四摂法です。メダルをいくつとったかが、常に話題の中心になりますが、個人的には、メダルの数よりもメダルを取るために、各選手がどれほどの努力を、どのように、どれくらいの期間、どのくらいの思いの強さでしてきたかに関心があります。あわせて、自分と対戦相手以外の他者にどのくらい目が向いているのかにも強い関心があります。柔道もレスリングも素晴らしい成績でしたが、いずれも各国は対日本といった要素があります。この場合、相手方がチャレンジャーです。一方、陸上競技は、日本人は、残念ながら、世界トップの視野にも入っていません。かつて、世界のトップであったマラソンでさえもです。勝っても負けても素晴らしい選手たちの価値が色あせるとは思えませんが、一流選手は、インタビューでできるだけ多くの人の名前を出そうとします。そして、自分がどれほど他者の力を得てここまで来たかを誠実に語ってくれます。

同じ国民的と冠して、比べるのも失礼な話でしょうが、有名(「国民的」)芸能グループが解散することがちょっとした騒ぎになっています。本人たちは、理由について何も語らず、書面だけの「謝罪」をしたそうです。比べるのも失礼ですが(かぶせますが)、この違いは本当に大きいと思います。ファンだけの問題ではなく、彼らには、無数の人が関わっていて、彼らの動きによって、その無数の人々の生活に影響が出ます。解散は自由であっても(かどうか知りませんが)、その関わっている人々は、理由くらいは知りたいはずです。オリンピック選手は、負けても、言い訳にならないように言葉を選びながら、酷だなと思えるくらい理由を精一杯説明します。比べるの失礼な話ですが(しつこいですが)、この違いはあまりに大きいと思います。

自分の人生のかなりの部分をそれぞれの競技に注ぎ込み、オリンピックに選ばれ、一見、個性の塊のようにも見えますが、実は四摂法のように他者のことに目が向いている人たちに見え、これが感動を生むのだと思っています。



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