志望理由書は大学院受験戦略の基本ですのでしっかり準備をしてから書きましょう
よくあることですが、「編入学志望理由書」「大学院志望理由書」といったような、大学の名前を少し書き換えれば、どこにでも出せるように作る人がいますが、これは志から間違っていて、大変危ういものです。私たちはこのような文章は不誠実と感じます。いつも言うように、志望理由書とは、その学校、学科、資格でなければならない理由です。それらが「一番いい理由」ではありませんし、「第一志望」であることを主張する文章でもありません。2番目以降が想定される文章では、何の説得力もないのです。論理的な文章は、基本的に他者、すなわち読み手を説得するすることを意図して書きます。そのため、説得力が必要になります。説得力を持たせるには、少なくとも読み手に対しては誠実に書く必要があります。そのためには、「できること」を書くとうまくいきます。失敗する人は、「できないこと」「できなかったこと」を書こうとし、それをするには●●大学ではなく、「編入学」をすれば解決するかのように書くのですが、もちろん、理屈としておかしくなります。例えば、「●●語が読めないから、○大学に入れば、△△の研究ができるようになる」というのは無理筋です。別に大学に入るという理由でもって、●●語が読めるようにはならないからです。すでに●●語を習得していると主張する方が、少なくとも「入学したい」という意思を示すには有利になります。「これまで●●語の能力を磨いてきたから、その能力を△△の研究に活かして、××の発見につなげていきたい」と言った方が、当たりか外れかはおいたとしても、説得力は一定程度あります。ただ、「できること」を書くと、行き先はかなり限定されることになるのです。よく言えば絞れます。当然ながら、何らかの研究分野の先生は、数が限られますから、うまく書くと狙い撃ちをすることができるのです。相手の名前を想定せず、「編入学志望理由書」という文章を作ってしまう人は、最初から最後まで説得力を欠いた文章を書いてしまい、そこに気づかず、大学名だけを変えてしまうと、自分が何を伝えたいのかを考えずに書いてしまいます。これはテクニックの問題というよりも、その人の志の問題と言えます。これから志望理由を書こうとする人は、一度、振り返って考えてみる必要があります。
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