大阪府立大看護学部2年次編入小論文
近年、看護大学3年次編入学の枠がドンドン少なくなってきていることは何度もお伝えしてきました。特に助産師の国家試験受験資格を得られる学校はほとんどなくなっています。理由はいくつかあり、一つは実習先の確保が難しくなっていることと、助産師が大学院で得られる資格として高度化していることなどが挙げられます。先日、その数少ない学校の一つはである富山大学で合格者がでましたが、やはり助産師がになるための志望理由が必要がになります。
現在、助産師がになるには、3種の方法があります。一つは1年課程の助産学校あるいは、助産師専攻科に行くという方法、二つ目が、大学に行く(編入学する)という方法、三つ目が、大学院に行くという方法です。これから、どんどん大学院は増えると思われます。関西圏では、奈良県立医科大学と、京、阪大、神大など有名どころは、早い段階で大学院資格にすることを宣言していました。神戸市看護大が続き、滋賀県立大学も大学院資格化します。以前は、単純に助産師になりたい人は、とりあえず大学に編入学すればいいという雰囲気がありました。保健師は、大学卒業資格があれば誰でも取れましたし、助産師が欲しい人は、少し余分に単位を取ればいいくらいの意識の人も多かったと思います。今はそれからすると、かなり厳しくなっており、助産師になりたいならば、かなり強い動機が必要になってきます。
助産師を志望される方が、志望理由書を書くときに、どの人も困るのが、助産師でなければならない理由、自分のその手で赤ちゃんを取り上げねばならない理由をたてるということです。特に後者が難しく、当塾でも、どの人も難航しますので、早いうちに考えておく必要があります。出産に関して、あらゆる知識と技術を持ち、それでもって、妊婦の方々を安心させられるくらいになることが求められます。自分のがいかにそれに適しているかを主張できるようにしておきましょう。
ダメなパターン例を少しあげておきます。
「私は将来助産師として生命の誕生に関わりたい」
使い古されすぎて、見飽きたという声を聞いたことがあります。相手方が知りたいのは、何で、生命の誕生に自分が関わりたいのか、ということです。
「助産師を目指そうと思ったきっかけは、母が〇〇の出産の際に、担当してくれた助産師の姿に憧れた」
その助産師のどの部分に感銘を受けたのかを具体的に書く必要がありますし、具体的にどんな仕事ぶりであったのかを示す必要ががあります。ただし、これは書けばいいというわけではなく、内容によっては使えません。
「大変さの中にやりがいを感じた」
昔はよく使いましたが、何にやりがいを感じたかが明確でないと使えません。大変というフレーズもどう大変なのかを明確にする必要があります。大変なのは看護師も同じです。助産師だけの話ではありません。どのような部分が、助産師として、責任が重い部分で、それを大変というならば、書き方によっては使えます。
「手に職をつけたい」
言うまでもないかもしれませんが、いまだにこれを書く人が多いそうです。それは、これから出産を控えている人には関係がない話です。手に職というなら別に助産師である必要はないと言われれば、そこまでです。自分がなぜその地域で、助産師になり、赤ちゃんをその手で無事にとりあげ、母親に返さねばならないか。いつもこれを考えながら、志望理由を考えると少しずつ形になっていくでしょう。
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