まずは日本語力を重視しましょう
今、必修の授業では、「こんなことしてはダメよ集」「エラーチェック」が終わり、これまでの塾生の研究計画や志望理由書を読んで分析する内容に移っています。これら、論文や論述、研究計画などで、適切なものを作るために必要です。エラーチェックの段階で、生徒には「良い文章」と「悪い文章」の見極めをできるようになってもらえるように進めてきましたが、これよりは、実際に自分が書くことをイメージしていく作業に移ります。その前提になるのは、「情報摂取能力」ですが、情報摂取するには、とにかく読めないことには先に進めません。従って、読む訓練が必要になります。
よく聞くのですが、「何を読んでもすごいと思ってしまう」ということは、最初のうちは結構あると思います。しかし、実際には文章の善し悪しは結構あります。できるなら良い文章だけを読みたいところですが、そうもいきません。また、良い文章だけ読んでも、意外にそれが良いものであるかどうか、判別をつける能力が身に付くとは限りません。
いずれにしてもまずは読んでみるしかありません。その上で、どこがどう良くて、どこがどう悪くて、どうすれば良くなるのかのイメージを描くことは重要な作業です。
例えば、「私たちは自然を守らなければならない」
こんなフレーズは聞きあきるくらい聞いていますが、よく考えてみると、意味不明です。本当にできるのか?と問われるとドキッとします。ちょっと考えてみると、近くの山の自然を守ることさえ困難なことに気づきます。
「私たちは自然に守られている」
「私たちは自然から身を守らなければならない」
これらは事実ですので、理解できます。震災で特に実感した人もあると思います。自然を守らなければならない、というフレーズは一見きれいなように映りますが、実際に自然を守っている人、あるいは守れている人など、ごく僅かいればいいところでしょう。
(決して自然を守らなくて良いとは言っていません)
たくさんの文章を読んでみると、大半は、人間は自分たちのために自然を守らなければならないと考えているのであって、「地球のために」と純粋に考えている人の文章に出合うことは稀です。少なくとも二酸化炭素排出権とか言う国家は、考えてはいないでしょう。それがいけないと言っているのではありません。しかし、ある意味偏った立場からの情報しか見ていないということに気づくことも必要なのです。これらの作業は読むだけです。他に方法はありません。まずは「読めるようになる」ことが重要です。ではどうすれば読めるようになるのかと言うと、まずは「多読」です。とにかく多くの人の多くの文章触れるしかありません。元々読める人はそうはいませんので、訓練次第で読めるようになります。読めるようになる方法は稿を改めます。
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