次年度入試に向けて-まずはエラーチェック

井上博文

井上博文

テーマ:勉強方法

3月に入りました。衝撃的な速さで、日が過ぎていきます。当塾での授業は、次年度に向けつつあり、必修の授業も基本編を行っています。この基本編ではこんなことしてはダメよ集をします。その中でもとりわけ、自分の中でのエラーチェックに力を入れます。自分の中でのエラーは、思考と身体の使い方にあります。思考のエラーは、様々あるのですが、少なくとも例えば「誰がどこから見ていて、何を言われているかわからない。だから・・・」とこんな考え方を根拠にしてしまっていると何らかのエラーがあると見ていいでしょう。チェック方法もいろいろありますが、私はREBTを使ってチェックします。

思考にはクセがあって、不思議と、わざわざ自分を追い込む方向に考えてしまうクセがついてしまっている人は、意外に多いのです。この状態で新しい勉強を始めても、非常に効率が悪くなります。スタートラインは、まず自分の中にある不安や怒りなど「不健康でネガティブな感情」に気づくことです。「ムカつく」「全部あいつが悪い」「すべてあの人のせい」「何で自分がこんなことしないといけないのか」、こんな言葉が頭をよぎったら、少なくともチェックしておきましょう。こういった感情にまずは素直に向き合うことが、初動段階で必要なことになります。これに対して、「気づけない」「どうしようもない」「恥ずかしい」、ヘタをすると「そんな自分が嫌」とさらに上塗りするかのように、別の感情をかぶせてしまうと、より複雑化します。その意味で、まず今自分がどんな感情を抱えているか、その感情を生み出している非合理的な思い込みはどんなものか、こういったものを形にすることで、次のステージに進むことができます。できれば、この「不健康でネガティブな感情」を「健康でネガティブな感情」に変えたいのですが、これは実は結構難しい作業です。元々できる人もいますが、ごくわずかです。実際のところ、不安などを抱えない方が良いと思っている人は大半ですが、不安や怒りを感じる自分に自己嫌悪を感じることで処理してしまっている人が多いのです。これはこれでエラーです。もちろん、個人差もありますし、不安だけでもありませんので、エラーの数は無数にあって、なかなか大変な作業です。

もう一つは身体の使い方です。これについてはまず自分が身体をどう使っているかということに対する気づきを得るところから始めます。こちらを参照。日常的に自分が自分の骨をどう使っているかを意識して生活している人はほとんどいません。受験で不合格になったりすると、本人は意識はしていないのですが、背中が丸くなり、肩がすくんでしまっている場合が多いです。そうなると声も出なくなりますし、気分も沈んでいき、せっかく処理した「不健康でネガティブな感情」が復活し、「もうダメだ・・・・」こんな悪循環を私はたくさん見てきました。身体を自分がどのように使っているか、姿勢や座り方に問題はないか猫背になったら、無理に伸ばしていないか、どんな歩き方をしているか。こういったことに完璧はありません。完璧な姿勢とか歩き方などそもそもないのです。その点に気づき、完璧やら正しいだけを求めるのではなく、日々のエラーに気づこうとし、それを少しずつ改善しようとする意識を作ることが目指すところです。


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専門家

井上博文(塾講師)

株式会社コムニタス

塾長以下、スタッフが、全ての生徒の状態を正確に把握している。生徒をよく観察し、成長度合、どのような不安や悩みを抱えているか、をしっかりと観察し、スタッフ間で情報共有をしている。

井上博文プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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