面倒見のいい大学と大学生の学力
最近受けた質問に「学校はそんなに早く決めないといけないのですか」というものがありました。もちろん、完全に決めてしまう必要はありませんが、概ねは決めておきたいところです。受けない学校のことを想定するよりも、受ける学校を想定して情報収集する必要がありますが、候補としては多くても5つくらいではないか、というのが私の感覚です。かつて、大学受験予備校に属している時は、「どの大学に行けばいいのですか」という質問はほとんど受けず、「この偏差値でどの程度の大学に行けますか?」という質問が一番多かったと思います。もちろん、大学院受験や編入受験は、偏差値は関係ありませんので、まずは自分の最終学歴になるということ、履歴書に書くことも考えること、自分に合っているかどうかを考えること、このあたりをまず考慮に入れてから探すのが妥当でしょう。
学校選びというのは意外とリアリティがないものです。特に何らかの資格取得を前提とした場合、「資格さえ取れればいい」と考え、学校はどこでもいいと考えがちです。同じ資格を取るにせよ、どこの学校に進むかによって、自分の進むべき道も変わりますし、どういった先生に出会うかによってその資格への思いも変わってきます。私が常に言っているのは、漠然と「良い学校」などないということです。善し悪しは、その人にしかわかりません。同じ有名大学に入って、素晴らしい人生を送る人もあれば、犯罪者になる人もいます。それは大学という箱が決めるのではないということは誰でも知るところです。
私がおすすめしているのは、予備校選びにも通じることですが、まずは人を見ることです。これは私個人の規準でもあるのですが、私はとりわけ高い買い物をする時は、必ず人選びから始めます。もの選びや値段交渉はその後です。良い人に出会うまでいくつもの営業所をまわるようにしています。大学や大学院選びも同じではありませんが、安くない金額を支払いますので似ている面はあります。まずはどのような先生がおられるか、その先生がどのような研究をしておられるか、その他、どのような社会的活動をしておられるか、教育についてどんな考え方をもっておられるか、このあたりのことを下調べしておくと、自分の人生を託す気持ちになれるかどうか見えやすいのではないかと考えられます。大学選びの規準は、先生、生徒、図書館(その他施設)と一般的にこの三つがあげられます。あまり箱物にはこだわる必要はないと考えます。これに加えて、事務方も重要です。やはり良い大学は、事務方が安定して、かつ学生に興味を持っています。一方、はっきり言いますが、良くない大学は、事務方がほとんど派遣社員の一年契約で、入って一ヶ月もたたないうちに、地方に入試説明会に行かせたり、その他、かなりひどいなぁと思える使い方をしている学校も、私が何度も訪問している中にもあります。募集が出るとたまたま訪問の際に聞いたので、大学職員を夢見る人に、教えて、首尾良く合格できたのですが、3ヶ月で「体力の限界」で辞めたということもありました。こういった情報は表にはでませんが、事務方の人とゆっくり話してみると良いかもしれません。以前、当塾までお越しくださった帝塚山大学の事務方は、本当に素晴らしい方でした。私も帝塚山大学に学生を訪問させる時は、彼を頼るように伝えているくらいです。
以上から見て、漠然と「面倒見の良い大学」、「就職に強い大学」、「最強の大学」雑誌の見出しなどでよく見そうですが、こういった規準で選ぶことは避けた方が良いでしょう。いつも言っていることですが、自分の足で、いくつかの大学に行ってみて、空気を吸ってみて、人に会ってみて、それから考えるのがおすすめです。ここで手を抜かないようにすることが大切です。図書館の書籍数はある程度大事ですが、自習環境、書庫の環境、職員に専門職人がいるかどうか、このあたりも重視しておいた方が良いでしょう。図書館にお金をかけている大学は良い大学と言えます。
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