「できない」のネジを外す

井上博文

井上博文

テーマ:思考方法

「できないのネジを外す」とは私の言い方であって、正式なものではありません。私たちは、何か問題に出会った瞬間、何かしらの判断をします。例えば、近くに倒れている人がいるとします。この場合、見て見ぬふりをする人、何も気にならない人もいるかもしれませんが、このような人は、今は対象外とします。今は、何かしら、手を差し伸べようと考える人に限定します。何かしら手を差し伸べようとする人の中にも、実は、いくつかパターンがあり、大別して二分できます。それは、「私は、困っている人を見捨てることができないから、とりあえず手を差し伸べる」。もう一つは、「倒れている人がいる場合、私のできることはA、B、Cである。だから手を差し伸べよう」と考える人です。後者は、ドラマなどで、飛行機などのシーンで、急患が出て、「誰かこの中にお医者様はおられますか!」というCAの声に呼応して颯爽とドクターが出てくる場面に一致します。もちろん、この両者のうち、いずれかが正しいというわけではありません。ケースバイケースです。ただ、京都コムニタスでは、後者になるように推奨します。前者だと、対人援助者には向かないことも多いからです。前者は「困っている人を見捨てることができないから」という「できない」が理由になっています。これを必ずしも悪いと言っているわけではありませんが、手を差し伸べられる側からすると、「できる人=専門能力」を持つ人の方が安心感があります。また、「困っている人を見捨てることができない」人は、プランが少なく、「とりあえず」になりがちです。援助を受ける側からすると、あまり安心感は得られないかもしれません。重要なことは、「できること」であって、「とりあえず」ではないことは確かです。
「できないのネジを外す」というフレーズは、様々な局面で使っていますが、私の中ではとても重要なものとして伝えています。


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井上博文(塾講師)

株式会社コムニタス

塾長以下、スタッフが、全ての生徒の状態を正確に把握している。生徒をよく観察し、成長度合、どのような不安や悩みを抱えているか、をしっかりと観察し、スタッフ間で情報共有をしている。

井上博文プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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