予備校選びの時、現地で長時間過ごして観察しましょう
塾で生徒に暴行、容疑で同志社大生逮捕という記事がありました。逮捕されるとは、一体何をやらかしたんだろう、と、何ともやるせない気持ちになりますが、意外に問題は根の深いものだと思います。少子化が来年以降極まった状態になるとされていますから、大学のみならず、塾・予備校業界は生き残りをかけるか、あきらめるかの、二極になりつつあります。私の知人の個人塾もあきらめたという人もいます。
塾・予備校業界において、最も大切な資源は人です。箱ではありません。特に生徒と講師です。時々、講師だけが資源と考えている人がいるようですが、塾、予備校に限らず、教育産業は、生徒も重要な資源なのです。抽象的に言えば、講師が輝けば、生徒も輝く、生徒が輝けば、講師も輝く。このような形を作ることが塾長の役割です。だから講師が生徒を殴るというのは、ちょっと考えにくいことです。小中校生であれば、「こわい先生」というのはいてもいいかもしれません。私などいまだにこわい先生です。今年もいい大人数名に言われました。「話してみたら、案外大丈夫でした」などという言葉もいただきました。これは運営側のあり方、考え方がすべてだと思います。
以上から、塾選びのポイントは、運営側が、生徒と講師の関係バランスをよく考えているかどうか、をよく見ることです。マンツーマンだから考えているということには全くなりません。マンツーマンなど、授業外で話せば、必ずマンツーマンですから。特に生徒を塾資源と見て、そこからどのようなものが生み出されるかを考えて、それを引き出すには、どのような講師が適切で、塾長はその間に入って何をするか、このようなイメージを逐一持っていなければなりません。
講師は授業を決められた時間を、決められたカリキュラムの名の下に、決められた時間だけをする。講師も自分が何の授業をしたか、記憶になく、受けた側も何の授業だったか記憶にない。これでは教育になりません。講師は生徒をよく見て、生徒も講師を常に見ることができる。そんな環境設定ができているかどうかもポイントです。授業の時だけ、役者のように出てきて、終わると颯爽と去って行く。この形態は、バブル期の大手予備校のあり方で、昔々の時代錯誤なのです。これをやる方も、やられる方も少子化世代の場合、良い関係を築くのは困難を極めます。お互い反発しか生まなければ、未熟者であれば、腹が立つようになり、そのうち暴行・・ということになりかねません。
日常生活の中で、人資源をどのように活かすかは、その塾の責任者の最も重要な仕事の一つです。
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