適者生存
研究を生業にする人は、事実を見る目を養う必要があります。以前も書きましたが、メディアなどで報じられていることが、そのまま事実だとは限りません。私たちは、見えていることだけをつかまえて、何かを論じようとすると、必ず本質を外します。嘘をついて他人を誹謗中傷するのは論外です。一見、目に見えないことであっても、疑問を深め、観察眼を磨くならば、今まで気づかなかったことにも気づくことができるようになってきます。この気づきを得る訓練は、学習の中でも最重要課題の一つです。よく「⚫️⚪️の裏側」といった言い方がありますが、人間の科学の歴史は、見えないものを見ようとし、格闘した歴史でもあります。光、電波、宇宙、海底、人体、心、細胞、遺伝子などなどいくらでもあります。当然、現代人はその成果の恩恵の中で生活しています。
一方で、見られたくないのか、事実がわざわざ歪んで伝わるように、報道される事例もたくさんあります。原発報道はその典型で、原発が再稼働しにくいこの国では、化石燃料を大量に購入しているが故に国益が損なわれているという主張は、原発推進派からよく聞く論調ですが、蓋を開けてみると、国費大量流出の正体は円安だったといことです。ロシアは原油安に喘いで、北方領土をちらつかせるいつもの手法を使っています。天然ガス輸入量はそれほど増えていないということです。もちろん、すべての輸入燃料を精査すべき事柄ではありますが、なんたらミクスで、円安にしたら景気が良くなるという触れ込みで消費税も上がったはずです。しかし、10%は無理なくらいに景気は悪くなりました。おかげさまで、結果は燃料が高くなり、そのしわ寄せは我々個人に来るという、本末転倒の結果であることは間違いありません。円高だから、あるいは円安だから、それでもって全体が良くなることはない、という現実がわかっただけでも収穫かもしれません。私たちはただひたすら事実に目を向け続けることが重要なのです。
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