メディアの顔
東京都知事が辞職されたそうです。昨日一日ニュースを見る時間がなかったので、ほとんど気づきませんでしたが、マイスマートフォンに「号外」として届いたニュースは、イチロー選手の記録達成でした。都知事の話はもうメディアも飽きてきていたのでしょう。メディアは、辞職に追い込むまでのプロセスが楽しかったわけで、辞職してしまうとほとんど興味を失っていたのでしょう。集中砲火を浴びせて、やっつけてしまえば、あとは他人のふり。自分は何もしていないかのような顔をする。随分前に、メディアの顔というコラムを書きましたが、当時と何も変わっていません。メディアという組織は、よほど聖人君子ばかりで構成されているのでしょう。自分たちは、常に安全地帯にいながら、一人の人間に集中砲火を浴びせて、残酷ショーを作り上げ、それを喝采する視聴者を作る・・・メディアは「いじめられる側に問題がある」と主張する人々なのでしょう。メディアは、とにかく叩きやすい人を徹底的に叩きます。さすがにメディアの異常性に警鐘をならす人もいるようです。
こちら
今回の問題は、そもそも法律に問題があったわけですから、知事が「違法行為」をしていないことは明らかですし、誰も違法行為をしたとは言っていません。彼らの主張は「違法じゃなかったら許されるのか」というもので、「道義的責任」が問われたはずです。道義的責任だけの話で言えば、公金を無駄に使っている(ように見えるorようにしか見えない)政治家などいくらでもいるわけで、それを(逐一、(ご)丁寧に)チェックしている市民団体もいくつもありますし、情報も公開されています。それを一つずつ「道義的」に白か黒かを判定することは、よほどヒマでなければ不可能です。道義的という名の下に、ストーリーを組み立てて、人一人を追い落とすことなど、メディアにとってはたやすい仕事なのでしょう。多分彼らは、タックスヘイブンにも一切関与していないのでしょう。何せ違法行為でなくとも、道義的責任を問える人たちですから。
都知事の人格など、私は知りませんし、彼のとった戦略が、見る人の嫌悪感を多分に引き出したとしても、それは東京都民の話ですので、あまり私個人には関係ありません。判定は都民がすべきことであって、メディアがすべき事柄ではありません。今回の騒動は、オリンピックと、参議院選挙といった政治的要素が大きく、あとはメディアのいじめ体質がうまくマッチして起こった現象と言えるでしょう。冷静に見ると、数種類のムジナ同士の仁義なき、大義なき闘い(足の引っ張り合い)でしかありません。本来大切なのは、東京都民の生活であったはずなのに、誰もそこに一切目を向けなかったところが、全てを象徴していると思います。そして、大量の税金を投入して、都知事選挙が行われるのです。ここで選挙をすることこそ、時間と金の無駄遣いであることは誰の目にも明らかです。負担はムジナさんたちですべきではないでしょうか。
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