心配は先生の担当

井上博文

井上博文

テーマ:京都コムニタスとはどんな塾か?

京都コムニタスは良い先生がそろっていると、私は自認しています。(私自身のことはさておき)
塾業界の一般的見解として、良い講師というのは、例えば合格率が高かったり、東大や京大にたくさん合格させたとかいったものかもしれません。しかし、以前にも述べましたが、良い講師の基準は実は存在しません。一流大学出身だからといって、素晴らしい教師だとは限りません。有名大学で博士号を取得しても、嘘をついて、他人を誹謗中傷し、自分で調査をすることもできず、インターネットのコピペを「調査」と強弁する輩が、「一流」を名乗っているという悲惨な事例もあります。これだと、いかに素晴らしい大学を出ていても、もはや教師としていてはならない存在と言えるでしょう。また、今時はインターネットなどを用いた授業が普及していますが、やはり良い先生は、目の前にいる人でなければならないと思います。便利さだけを前面に押し出して、良い先生であろうはずもありません。
良い先生とは、必ずしも悪い先生の裏返しとは限りません。良い先生とはもっと奥の深いものです。私自身、数え切れない人数の講師採用面接をしてきましたので、一定の判断基準は持っていますし、それに自信を持っています。当然ながら、出身大学名では決まりません。人格で決まります。あとは具体的にどんな人格であるかは、採用側の要望にフィットするかどうかで決まります。その要望は、ケースバイケースです。とはいっても、基本的には、採用する側の利益を考えた基準ということになりますから、目線はどうしても塾側ということになります。

しかし、このような目線を持つ私でも、産業度外視で良い先生と言えることもあります。それがこの記事の先生と重なるような人格の持ち主です。ここで述べられている先生がテスト対策として生徒に課した宿題が話題になっているそうです。
•自転車やキックボードに乗りましょう。
•本を読みましょう。
•好きなテレビを観ましょう。
•笑顔でいましょう。
•グミやアイスクリームを食べましょう。
•大好きな人と一緒に過ごしましょう。
•お腹が痛くなるまで大笑いしましょう。
•外へ出て自然を楽しみましょう。
•泳いだり、歩いたりしましょう。
•興味のあることをしましょう。
•ゆっくり休みましょう。
•友達に会いましょう。
•もう無理!と思うまで走ってみましょう。
•料理など、何か作ってみましょう。
•もっとグミやアイスを食べましょう。
•庭で遊びましょう。
•まだやったことがないことをしてみましょう。

ここだけ捕まえると、少しエキセントリックな先生ならやりかねないなぁと思います。実際この程度なら、私もやりましたし、同じようなことをしていた同僚もいます。でもそれは、どちらかというと、その所属先の塾の体制に不満があり、ささやかな抵抗であったような気が、今ならします。当時は、生徒のためと信じていましたが。大切なのはこのあとの記述です。

「テストのために復習しなきゃと思う人もいるでしょう。でも復習は1時間もあればできます。“心配する”のは先生の担当なので、皆さんは気にする必要はありません。先生はあなた方をこれ以上ないというくらい誇りに思っているのですから」。

これには参りました。言えそうでなかなか言えません。反体制を気取っている程度では、これを文章に残す勇気はないでしょう。オフレコ的に生徒に言うのがせいぜいでしょう。また、インターネットを介してこれが言える先生がいるとはなかなか思えません。かりに言えてもニーズが違うこともあって、まず伝わらないでしょう。「心配は先生の担当」・・私はこれまで言えたことがあるかなぁ・・と思わず、自分のキャリアを振り返ってしまいました。もっと深く良い先生を追求していかないといけないと思いました。



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井上博文
専門家

井上博文(塾講師)

株式会社コムニタス

塾長以下、スタッフが、全ての生徒の状態を正確に把握している。生徒をよく観察し、成長度合、どのような不安や悩みを抱えているか、をしっかりと観察し、スタッフ間で情報共有をしている。

井上博文プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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