適者生存
京都コムニタスでの合い言葉は、「必要なことを必要な分だけ過不足なく」です。必修の授業の中で何度もこれを言います。これを常に頭に置いておき、その上で今できることを精一杯こなします。とまぁ、誰でもそのようにできたら理想的です。しかし、簡単にできたら、多分世界平和が訪れるのではないかと思ってしまいます。「過ぎたるは猶及ばざるが如し」と言いますが、本当にその通りだと思います。だからと言って、少なければ足りません。「大きな声じゃ言えないけど、小さな声じゃ聞こえない」とも言います。自己アピールなどもそうです。アピールしすぎは相手に不快感を与えますし、アピールしなさすぎはもっと不快です。何事もバランスが大事です。以前にも書いたことがあるかもしれませんが、私はよく「先生にとって何が一番大事ですか?」という質問を受けます。この10年くらい、私は迷わず「バランス感覚」と答えています。今もここは変化なく、実際にバランス感覚が最も重要だと考えています。「必要なことを必要な分だけ過不足なく」はバランス感覚を象徴する言葉だと捉えています。しかし、これは非常に難しいもので、油断していると人はすぐにバランスを失いかねない危うさを持っていると思います。かく言う私自身がバランスを失うこともよくあります。だから常に「ほど良さ」を意識して、反省し、バランスを失っていなかったかどうかを意識して、自分の発言や行動を行うようにしようと心がけてはいます(できているとは言えません)。バランス感覚は、日常、どの局面でも必要です。例えば、授業の声の大きさなどもそうです。大きすぎたらうるさいですし、小さすぎたらもちろん聞こえません。教室や、人数ごとに「ちょうど良い」が存在するはずです。よく言えば変幻自在に自分を変化させることが必要であることに気づけば、一歩前進です。バランスの悪い人は、他人を変えようとします。あるいは他人が自分に合わせるべきだと考えます。そして、現実に気づかなかったり、目を背けて嘘をつき、全て他人のせいだと考え始めると、独善的な誇大妄想を主張して騒ぎ始め、ありもしない「謎の・・・が存在する」などと戯言を言う輩もいます。バランスを失うと、百害あって一利なしです。自分の発言や行動を振り返ってみて、「不必要なことを、不必要なくらい、過ぎたり、足りなかったりしているか、していないか」いつも考えておかねば、すぐにバランスを失ってしまいます。こう考えると本当に難しいものですが、私たちは誰もがこの難しさに常に挑んでいく必要があると思います。
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