他人(の目)を気にしないようにできない人
例年ならこの三が日は駅伝観戦三昧に入っているのですが、
今年はどうもうまくいきません。(誰にも迷惑はかけませんが)
夜、塾から帰ろうと思って、外を見ると、雪国のようになっていました。
自分の車が雪で埋もれて、フロントガラスの雪をどけるだけで
かなり苦労しました。
普段降らない雪になんとなくペースがおかしくなっている印象です。
駅伝も含めて陸上競技は、天気はほとんど考慮に入りません。
箱根駅伝のように一人20キロ走る選手を10人以上(登録は16人)
揃えるとなると、何が起こるか、予想もつきません。
今回も大会前の予想では、圧倒的に駒澤大学が優勢でしたが
どの予想者も「箱根は何が起こるかわからない」とただし書きを
入れています。この「何が起こるかわからない」には大きく2種類あります。
一つは、選手にアクシデントがあって、ブレーキや棄権につながってしまう場合です。
昨年は山梨学院大学のエースが走っている最中に足を疲労骨折するという
衝撃的なことが起こりました。今年は駒澤大学の山登りの選手に
アクシデントがあり、トップから4位に落ちましたが、意識朦朧としながらも
タスキをつなぎ切りました。
もう一つは、予想以上の力を出す選手が出ることです。
今回は青山学院大学に山の神が出ました。前山の神のインパクトが
強すぎて、あれ以上は二度と出ないと思っていましたが、
若干コースが変わったものの、軽く記録を超えてしまいました。
弱いチームが勝つことはないのでしょうが、強いチームが勝つとは限らない
という何とも奥深いところに駅伝の魅力があるのだと思います。
結果がすべてで、勝ったチームが強いのです。勝って初めてそれまでの
プロセスが評価されることになるのです。
本当は、この日のためにどれだけの努力を積み重ねたかということに注目すると、
それはそれでドラマがあるし、本来、それこそが大切なのは誰でも知っています。
しかし、それでも「結果がすべて」が現実です。全く注目されていなかったチームが
勝ったこともありますが、それは決してまぐれではありません。大風が吹こうが
優勝候補にアクシデントがあろうが、1秒でも勝ったチームが強いのです。
東洋大学の合言葉は「その1秒を削り出せ」ですが、こういった大会に出る選手たちは
この現実をよく知っています。だからこそ、意識朦朧としても、本能でタスキをつなぎますし、
山の神が作ったリードをプレッシャーに感じるのではなく、力に変えて後ろを走る選手が、
さらに力を出すのです。勝負ですから勝つチームがあるなら負けるチームがあります。
勝つチームは一つだけですので、ほとんどが負けます。それでも、前を追いかけ、
後ろを引き離す選手たちを支えるのはやはり精神力であり、それはこれまでの
プロセスで培ったものであることは間違いありません。
この精神力は、私たち受験産業に生きる者にも通じます。
「その1点を削り出せ」とは、私は言っていませんが、少々のアクシデントや普段と
違うことが起こったくらいでは動じない心の強さを身につける努力は日常の積み重ね
以外にありません。是非、箱根の選手に見習いたいものです。
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