文章を書けるようになるための基本的ルール
小論文だけに限ったことではありませんが、
私たちが手がける受験では、回答者の考え方、ものの見方が
問われている問題がたくさんちりばめられています。
臨床心理士指定大学院の場合は、面接で適性が見られますが、
この適性の中に考え方や見方のチェックも含まれます。
この考え方や見方のチェックを乗り越えるには、まず
「これで正解」
という回答はないということを受け容れていることがスタートラインです。
日常的に
「どうしたらいいの?」
「何を書いたら正解ですか?」
「何だけしていればいいですか?」
と問うクセのついてしまっている人は、かなり厳しい状態です。
模擬テスト的正解、つまり○を誰かからもらうことだけを
試験と考えている人は、×、△、□に対応できない(しようとしない)人と
判断されます。人は色々な人がいるわけですので、個別差を受け容れる
必要性があります。このスタートラインにいるからこそ、「個別差」が理解できますし、
個人と向き合うことが可能になってきます。また、このスタートラインにいれば、
自分とは異なる人、物、文化を受け容れることも可能になってきます。
最近注目されているトピックとしてガンに関する問題を
練習課題としてみるのは良いかもしれません。この記事では、人間ドックを毎年受ける人ほど
リスクが高いことを主張する人のことが書かれていますが、当然反対意見もたくさんあります。
多分、どちらにも一定の理があるはずです。
いずれかだけが正しいということは、余程のことがない限りないと言えます。
こういった課題が出た時には、まずはガンについて、多様な意見を収集する
ところから始めます。この時重要なことは、意見を二つに分けてしまわないこと、
どちらかに簡単に賛成も反対もしないこと、様々な意見の根拠をよく見て、
どの情報や数字が、自分にとって説得力があるかを考えます。
この時、順位をつける必要はありません。
複数の説得される根拠があっても構いませんし、対立する意見の両方に
説得されても構いません 。
この時に自分が説得されたと考えた根拠こそが重要なのです。
これをうまく出せるような状態を作っておくことが望ましいと言えます。
採点者が見たいのは、臓器移植問題にせよ、ガンの問題にせよ、
不登校問題にせよ、賛成か反対かではなく、正解らしき回答でもなく
なぜ、回答者がそう考えたのかという思考プロセスです。
それを意識して勉強することが重要です。
衆議院解散だの、選挙だのとあって、様々な争点が出されると思います。
こういったものはよく見ていると大変勉強になります。
是非、他人事とせず、よく見ておくことを心がけましょう。
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