セルフヘルプをしましょう

井上博文

井上博文

テーマ:REBT 論理療法

合格者実践コースでREBTの授業をしましたが、
今回強調したのはセルフヘルプです。
これは日常的に行うのが妥当です。

例をあげると、私のことですが、昨日バイクで出勤する
途中のことです。信号待ちの時、左側にいた原付の男が
突然火のついたたばこをポイ捨てしました。
そのたばこが私の左腕に当たったのです。むかっとくる
どころの騒ぎじゃないほどムカつきました。
一瞬バイクをそこにとめて(道のど真ん中ですけど)
そのタバコを拾って(火がついています)
その男に投げつけてやろうと思いました。
(奴は原付ですでに発進)
しかしです。そこで私がバイクを止めてタバコを拾い、
奴を追いかけて、ぶつけたとしましょう。果たして、
溜飲が下がり、それできれいさっぱり問題解決でしょうか?
もちろん違います。
①私がタバコを拾うだけで他の車に迷惑をかけます。
②火のついたタバコの火が消えていたら、それで安全ですけど、
そんなタバコ拾っても逆にゴミ箱にでも捨てないと
私が今度はポイ捨てしたことになってしまいます。
③さらに火がついていたとして、そんなタバコを拾って
片手運転で、奴に追いつき、投げつけたとしましょう。
そこだけ他人が見たら、私の方があきらかに悪人です。
④また、万が一奴をやけどさせたら、私が傷害を負わせた
ことになります。
⑤私がタバコを投げつけたことで、火がついたり、奴が
原付を転倒させて、他を巻き込む事故をおこしたら、
当然、私の過失です。

なんてことを考えたら、腹をたてるだけで馬鹿みたいに
思えてきます。
(ここまで考えないとわからんのかというツッコミはなしです)
結局、普通にバイクを走らせ、塾まで無事につきました。
そのころにはきれいさっぱりその事件は忘れていました。

これはセルフヘルプです。セルフヘルプは、我慢することとは
違います。私は我慢したわけでありません。よく考えたら
(五項目ほど)馬鹿みたいなので、どうでもよくなったのです。
気持ちがよくなったわけでもありません。
むかつくのを耐えきったわけでもありません。合理的に処理して
どうでもよくしたのです。このような処理を普段から
しておくと、特に我慢強くなくても、うまく処理をすることが
可能になります。是非、お試しください。


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井上博文
専門家

井上博文(塾講師)

株式会社コムニタス

塾長以下、スタッフが、全ての生徒の状態を正確に把握している。生徒をよく観察し、成長度合、どのような不安や悩みを抱えているか、をしっかりと観察し、スタッフ間で情報共有をしている。

井上博文プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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