何事も見方、言い方、とらえ方次第-言葉を尽くす
コムニタスの名前の由来はこの本です。
『儀礼の過程』
ヴィクター・W. ターナー (著)
Victor W. Turner (原著)
冨倉 光雄 (翻訳)
です。
よくこの名前について質問をされます。
塾の名前を付ける時に、多くの人からいただいた
アドバイスは、「誰でもわかる名前をつけろ」でした。
しかし、私的には例えば
「●●ゼミナール」「●●学院」とつけたとしても
そこに必然性を見出せないのです。
わかりやすいだけでは、自分の考え方を反映してくれないのです。
また他社の名前をパクるような下品なこともしたくありませんでした。
また私が関わるREBTも「人生哲学」を前面に出しています。
そんなこんなで自らの考え方を反映させることを主としました。
またわかりにくい名前であるとしても、例えば「ルミナリエ」なんて
いまだに意味を知りませんが、どういうものかは知っていますし、
名前を記憶しています。つまり、内容がよければ名前は個性に
なり得ると考えたのです。
「コムニタス」という言葉自体はラテン語communitasです。
ターナーがこの言葉をどのような意味で使ったかを端的に言えば、
まだ組織が確定されていない状態。そして、自然に人が集まった状態。
まだコミュニティと呼べない状態を指します。
ターナーは例えばカーストをコムニタスの対義として指摘します。
集団がコミュニティとして定式化すると、ルールが名目、暗黙
いずれもできあがり、時としてそれは、時代の為政者の都合だけで
設定されることが多く、多くの人にとっては生活しにくい状態と言えます。
今の日本やギリシャなどは典型で、その組織は「必衰」なわけです。
定式化されていないコムニタスであれば衰退しようがないという
私的願いもあります。そして、そのコムニタスであれば、
ルールもそれほどつくらなくてよいという状態を保てます。
実際、私は塾内にほとんどルールを作りません。
それが他社には不可能と言える個別対応を実現しています。
よくスタッフにも言うのですが、会社のルールなど
会社の利益のためのものでしかない方が圧倒的に多いのです。
役所の部署の多さ、税金や年金のややこしさを見ても
我々の利益ではないことは明らかです。
そういう目くらましのためのルールを可能な限り作らず、
生き物としてのコムニタスを育てようというのが
私の考え方です。小難しい理論はいずれ書きます。
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