コラム
本気を伝える
2010年11月2日 公開 / 2014年1月16日更新
以前、少し触れたのですが、名古屋にREBTの大会に出たときのことです。
廣中邦充氏の講演を聴いた時に最も強く感じたことは、
「本気が伝わった」ということです。
廣中氏はうつ病が治らないのも、摂食障害が治らないのも
援助者が本気でないから、といったことを言っておられました。
これは結構難しい問題で、結果論とも言えますし、
プロセス論とも言えます。治ったから本気だったと言えば
結果論ですし、本気だったから治ったと言えばプロセス論です。
また本気なるものに量があるのかどうかも不明で、
かなり感覚的なものではあろうかと思います。
しかし、少しだけわかる気もしました。私で言えば、
塾生と向き合うわけですが、やはり「本気」でないと、
相手のやりたいことが全く伝わってきません。
伝わってくる時は、むしろこちら側が本気で、その問題に
集中している時だと思います。
そして、こちら側が本気だと、相手側にもその意図や
意思がよく伝わるように思います。
私はプロフェッショナルという言葉にそれなりにこだわりますが、
365日24時間、その仕事のために生きていることが基本だと
考えていますし、塾生にもそう伝えています。
(できているかどうかは別問題ですが・・・)
そうすると、余計なことを考えずに、余計なことをせずに
ある意味純粋にその仕事のみ遂行することができます。
その意味での純粋性(専心性)が本気と重なるのではないか
と考えました。
(廣中先生、間違っていたらごめんなさい)
私は抽象的なことを、積極的に理解しようとする方では
ありません。すぐに具体性を求める方です。
しかし、少なくとも廣中氏の言う本気は、そんな私に伝わり、
イメージすることができたように思いました。
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