心理学で人の心は読めるのか? ~心の有り様が言動にどう繋がってるのかを学問するもの~

テーマ:心理学コラム・心理トレーニング、テクニック

私はある物をここに置いてくださいと言いました。
(クライエント様にではなく、カウンセリングとは関係ありませんよ)

何でも良いのですが、例えば自転車だと考えればわかりやすいでしょうか。

しかしその方は「こっちと書いてある」と突っぱね
私のここに置いてくださいという言葉(指示)を跳ね除けようとしました。

単に本当に書いてあるから正論を言っただけで
その方に反発の意思があったかどうかは定かではないですが
いわばその場の支配人(管理人)である私の指示に従おうとせず
こっちと書いてあるからと自分の正義(思ったこと)を私に言ったわけですね。

それがいけないとかどうという話ではありません。

しかし通常ならそこに案内が書かれてようが
管理人のこうしてくださいという指示(言われたこと)を優先するはずですが(素直に従う)
その方は自分の思いの方を優先したんです。

本人が無意識であれ意識的であれそのように反応し
その心奥にある心理としては
自分が間違ったことをした、あるいは失敗した
そしてそのミスを責められたという心理への反発が見られるわけですね。

もしこのような心理が働いてないとしたら
通常の反応のように言われたことに「あ、そうですか。わかりました」と素直に従うはずですし
それで何の問題もなく事が済みます。

それにわざわざ反発して素直に従わないということは
意識的か無意識かに関わらず今述べたような心理が働いてるからということですが
では私が何を言わんとしてるのかと言いますと
その方が私の指示に従わなかったことを言ってるのではなく
心理の働きについて、つまりその理について焦点を当てるのが心理学であるということです。

心理学と言うと人の心を読んだり何を考えてるのかを当てたりして
それを追究するような学問に思われるかも知れませんが
心理学とは今私が述べたように
どのような心の働きが作用してその人の言動に繋がってるのかを研究するものです。

つまりその心理なくしてその言動へは繋がらない。
いわば動かぬ理を追究し、どうしてそうなるのかを研究するのが心理学なんですね。

最初の話で言うと、私(管理人)の指示に反発したその方の心理とは
本人の意識の有無にかかわらず
生育の影響なのか何なのか、根底には責められたと心理作用が働き(そのように受け取り)
言われたことに素直に従えない(従わないのではなく従えない)といった言動に繋がったわけですね。

その心理を読み解くものが心理学というものです。

つまり心理学とは人の心を読み当てるものではなく
正解や不正解といったものでもなく
人が抱える心奥(多くは心の悩み)を追究することで
心を、そして人生を豊かなものに変えていくものとして役立つ
心の学問であると考えるとわかりやすいでしょうか。

最初の方の話で言えば
何も間違いや失敗でもなく(過失ではない)
何よりそのことを責められたわけではないのに
生育の影響や何らかの要因によって勘違いしたのか
単に書いてあることを事実として私に告げた(伝えた)だけなのか
はたまた自分自身で認識するための言動だったのか真相は定かではないのですが
いずれにしてもその方と私自身の間に
それぞれ何らかの“認知のズレ(歪み)”が生じて起こった出来事だったと言えるでしょう。

そして言えるのは
人の心の根底にある揺るがない心理(表層に表れる言動につながるもの)に着目し
観察してそれを研究するものが心理学というものだということです。

このような認知のズレを改善していくことで(身体の歪みということであれば整体のように)
心のコリを解していくことができれば生きやすさにもつながりますし
そのツールとして役立つものが心理学という学問ということなんですね。

ですから心理学はテレパシーや人の心が読める超能力ではありません。

このことをご理解いただいた上で
ぜひ心理学、及びそれを応用した心理カウンセリングを体験し
心のコリを解して生きやすさにつなげていってくださいね。

こういった理由から、心理学や心理カウンセリングは
外側から無理に答えを押し付けるような解決策を提供するものではありませんが
ご自身で認知のズレを解消して心を豊かにしていける最高のツールであることはご承知おきくださいませ。

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宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

宮本章太郎プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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