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コラム

加齢が原因ではない?高齢者ドライバーによる交通事故対策

2016年11月20日

テーマ:時事・世事世相・所感・雑感

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

私は近年増加している高齢者ドライバーによる交通事故に関して
加齢による認知機能の衰えというより
慢性的な疲労感による認知機能の低下の影響が大きいのではと感じます。

同じように認知機能の低下が要因なのは変わりませんが
いわゆる認知症のような加齢の影響ではなく
長距離ドライバーや観光バス運転手の過労による
睡眠不足や疲労感のような脳機能の低下に近いように思えてなりません。

つまりは注意力散漫のような状態が事故を引き起こし
必ずしも認知症だから事故を起こすのではないという事です。

どちらがどうと言っても根幹になる要因は同じなのですから
正解の議論をしても何の解決にもなりませんが
もし疲労感や注意力散漫による影響が大きい交通事故だと
慢性的な疲労感を解消してやる事で
少しでも同じような交通事故を減らせるのではないかと考えています。

大きく取り上げられて話題になるから
つい高齢者ドライバーの事故=認知症による交通事故と捉えがちですが
観光バスの交通事故や若い人でも操作ミスによる同じような事故も以前から多発してますし
高齢者だからという理由で運転を控えさせるような考えは少し行き過ぎなようにも思います。

とはいえ事故を起こしたドライバー自身も認識しているように
やはり認知機能の低下(衰え)による影響がないわけではないので
今後は更に疲れた状態での運転の見直しや
自動車自体に運転前のバイオセンサーチェック(疲労度チェック)機能を搭載するなど
(基準値以上の疲労値が検出された際はエンジンが始動しないようにする機能)
運転に対するサポートシステムの充実が必要なのかもしれません。

いずれにしてもこうした取り組みが国を挙げて
企業を始めとした社会全体で取り組んでいく必要があり
高齢者だからといった個人的な事情(ステータス)よりも
交通事情やサポートの面から真剣に交通安全と安全運転を考えなければ
問題は一向に解決しないばかりか、今後も増々同じような事故が増え続けて行くだけなのではないでしょうか。

この記事を書いたプロ

宮本章太郎

心理カウンセリングのプロ

宮本章太郎(京都カウンセリングラウンジ)

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