疑問だらけのアンケート結果　～データ（情報収集結果）と信用は必ずしも一致しない～

2016年11月17日

テーマ：仕事・生活・ビジネス

コラムカテゴリ：メンタル・カウンセリング

何か答えるだけで特典がもらえるアンケート調査の集計結果を見て
それをそのまま信用してしまうのは間違いです。

確かに参考にする程度ならそのまま信用しても特に問題はないんですが
例えば特典付きのアンケートだと、特典目当てに相手の期待に応えるような答え方をしていたり
質問に対する理解や解釈も人それぞれ違いますから
結果自体が信憑性に乏しく、結果だけで判断してしまうと誤解を生じてしまいます。

だからといってアンケートは全く信用ならない（当てにならない）と言ってるのではありません。
ただ、データと信用は別物であるという事。

データをそのまま信用するのではなく
結果を踏まえてそこから何が見えて来るのか、何を得られるのかこそが重要なのです。

人は自分の利益や有利になるように働きかけます。

わざわざ自分の不利になるような回答はしませんし
そこに例えば特典付きといった利益が絡んでくると
悪意のあるなしに関わらず、どうしても真実とは違う回答をしてしまうんですね。

真実と違うといってもウソを付いてるのではありません。

都合の良いように事実を捻じ曲げてるだけで、事実は事実。
相手を騙そうとしたり全く偽りの回答をしてるわけではないのです。

ここが（このズレの差が）データに反映されてるわけですから
データをそのまま信用して物事を判断したり基準にしてしまうと
違った結果に落胆したり苦情の元になるので気を付けましょう。

いかなる質問への回答にも個人の利害や意図（事情）が絡んで来ますから
特に何の特典もない世論調査や信用調査とて同じく
データそのものが持つ信憑性とは別のものであると認識し
あくまで参考にする程度に留めておくと良いかもしれませんね。