販売促進について考える―まだまだ手薄な地方企業における販売促進戦略事情―Ⅰ
[情報発信を続ける経営者はほとんどいない]
事業経営においては「独自性」こそが大事であり、それを「情報発信(アウトプット)」することが事業の業績アップにつながる、と主張する私。
これに対して「そんな特別なものは持っていない。」という意見と「それが何故業績アップにつながるのかわからない。」という反論があります。
この二つの疑問に対する私の回答は以下のようなものです。
前者の「そもそも独自性などというものを持っていた訳じゃない。」という経営者。
おそらく、多くの経営者がそう思っているのではないでしょうか。
その疑問に対する答えは、次のようなことになります。
特別な商材やノウハウを持っていなくても、御社の思いやこだわりといったものはそれなりに御社独自のものです。
それが仕事に真摯に向き合った内容のものであれば、そのことをアピールするのは、プラスにこそなれマイナスに働くことはありません。
ここで大切なのは、むしろその内容よりも「情報発信を継続的に続ける」という行為そのものなのです。
理由は単純です。
そんなことを続ける経営者はほとんどいないからです。
というより、その前にこのことに気付いている経営者もほとんどいません。
ごく僅かな経営者がこのことに気が付き、「情報発信(アウトプット)」することによって大きな成果を得ています。
また、気付いているけれど、なかなか実行できないでいる経営者もいます。
気付いていても実行しなければ、全く気づきもしないでいる経営者と結果は同じことになります。
とにかく、継続的に「情報発信(アウトプット)」を続ける経営者は極端に少ないのですから、その行為自体がまるで強い「独自性」を持っているかのように見えるのです。
これは、その努力に対する報酬のようなものなので、胸を張って享受すればいい、と私は考えます。
あの手この手で情報発信
つづく