地域企業の儲け方 ― 地元で20余年、儲かるためにやるべきこと ―Ⅰ
[相手がどう受け取るか?!?]
「入れ替わりもの」の映画を観て、「これぞ『マーケティング』の神髄ではないか!」と感心した私。
アメリカ映画「ビッグ」には、それを象徴的に表す場面が出てきて興味深いのです。
子供の心を持ったまま大人の姿になった主人公が、大人主導のマーケティング会議で、
「そんなのつまんない。」
とこき下ろす下りは、この映画の秀逸な場面の一つです。
玩具市場のメインターゲットである「子供」にダメ出しをされる面白い場面です。
「入れ替わり」というのは、入れ替わった相手の立場や何を考えているのかがわからないから本人も大いに戸惑うし、その人物を傍から見ている人たちが「こいつ、なんか変!」となるから面白いのです。
ビッグではそのギャップが、実にうまく描かれていました。
「ビッグ」にしても、もし人間が、大人になっても子供の頃のマインドをそのままキープできる動物であったならば成立しない映画になります。
男は大人になる過程で、いわゆる「少年の心」を忘れてしまうところにこの映画の面白さがある、といえましょう。
また人間が、男性の心も女性の心も完璧に理解できる能力をもともと有していたならば「君の名は」も「転校生」も成立していません。
人間というのは他者の立場が驚くほどわからない動物だから「入れ替わりもの」では面白い世界が描けるのです。
さて、映画の世界の話はこれくらいにして、現実のビジネス社会の話をいたしましょう。
我々が、常に想像力を働かせなくてはならないのは、自らの商材や専門性を提供する際に、相手がどう受け取るかということです。
ここに思いが及ばなくて、こちらの都合だけを押し付けていたならば、ビジネスは成立しません。
映画のように笑い話では済まないのです。
ところが、売り手市場の世の中では、買い手の都合というものをそれほど推し量る必要がありません。
買い手がこちらの言う通りに、こちらの都合に合わせてくれるからです。
つづく
今日の川柳コーナー
◆上京は 見送りせよと 小池節(ぶし)
◆飲み屋でも 酒出すなとは 御無体な
連休は、久しぶりに東京に行って、
旧友と酒酌み交わす予定だったんですが・・・
都会の夕暮れ
【お知らせ】
海江田事務所は、少々不便な立地(かなり田舎なもので・・)です。
にもかかわらず(むしろそのために)極めて眺望の優れたリゾート施設みたいなオフィスです。
とても感じの良い(?)女性スタッフが淹れたてのコーヒーでおもてなしいたします。
これまでの税理士事務所のイメージを覆すような明るい雰囲気。
是非、一度遊びに来てください。
税務に限らず、経営全般のごご相談に応じます。
5年後の我が社が「見える化」できてすごくよかった、というノウハウもありますよ。
皆様のお役立てることを心掛けています。