販売促進について考える―まだまだ手薄な地方企業における販売促進戦略事情―Ⅲ
[会社の全スタッフで決意したこと]
ブームで掴んだチャンスには、この「一過性」という恐怖が常に付いて回ります。
これは避けられない宿命みたいなものです。
ですから、例えブーム等でたまたま掴んだチャンスによって伸ばした業績であっても、それを下げないよう、最大の努力を図る必要があるのです。
私の経験でいえば、以前マーケティングリサーチの会社を立ち上げ経営していたときに、バブル景気を背景に受注量も受注単価も格段に増えたときがありました。
まさにブームに乗った感があったのです。
そのとき、会社の全スタッフで決意したことがありました。
それは
「納品するレポートの品質は絶対落とさないぞ。」
という覚悟でした。
その覚悟を基に、まさに昼夜を問わず、当時私たちができる能力体力のすべてをつぎ込んで成果物を仕上げたのです。
そのかいあってか、その後バブルがはじけ、主要クライアントであった野村総研が、外注先のリサーチ会社の7割をカットした時も、トップ評価をもらって残ることができました。
それからは、さすがにピーク時の業績という訳にはいきませんでしたが、その後も事業を安定して維持することができたのです。
一度掴んだチャンスは逃さない、というのは、その覚悟を持って臨めば不可能ではないということを、このとき学びました。
たまたまの業績であっても、掴んだら話すな!!
つづく