販売促進について考える―まだまだ手薄な地方企業における販売促進戦略事情―Ⅲ
[「を」ではなく、「は」にしたわけは・・]
どんなビジネスにもブームというかチャンスのようなものは巡ってきます。
かつて日本では土木建設が隆盛を極めた時代がありました。
自動車関連産業が急成長した時代もあったのです。
現在の「過払い金返還請求問題」では、弁護士が大きなビジネスチャンスをつかんでいるのではないでしょうか。
これも一つのブームといえましょう。
さて、そのブームという点では、今「ふるさと納税」という制度が施行されたおかげで、地方の多くの企業がチャンスを掴もうとしています。
これは、納税されたその地域が、原則地元の特産品を提供することになっているからです。
この制度を利用して、地方に埋もれた特産品をうまくアピールしたいものです。
そうすれば、この制度を上手に活かすことで、ビジネスチャンスのきっかけを掴むことが大いに期待できます。
このように、いつもいつもという訳ではありませんが、何かのきっかけでビジネスチャンスが巡ってくるということは時折起こるものです。
このチャンスを逃さないようにしなければなりません。
そう考えた結果、タイトルを
「チャンスは掴め、掴んだら離すな!」
としたのには理由があります。
より能動的に、チャンスというものに向き合うとすれば、「チャンスは・・」ではなく、「チャンスを・・」になるはずです。
「チャンスを掴め」の方が一般的な表現ではないでしょうか。
この「を」ではなく、「は」にしたのは、たまたまそういう巡り合わせもあるだろう、ということです。
自ら能動的にチャンスを掴もう掴もうと動いていなくても、先の事例のように偶然チャンスが巡ってくることもあるわけです。
そのことを「チャンスは・・」と表現したのです。
つづく