販売促進について考える―まだまだ手薄な地方企業における販売促進戦略事情―Ⅲ
[昔はなかったル―ル]
さて、こちらの存在を、より広く、より深く、より正しく知ってもらうということが極めて重要な時代になったわけですが、この3つには、いずれもそれぞれそれなりの意味があります。
それは、このデジタル媒体が急速に発達した時代に守らなければならない、昔はなかったル―ルと言っていいでしょう。
まず、「より広く」ですが、狭い地域における地縁血縁にのみ頼り切ったビジネスでは、事業の維持が難しくなった今、より広く、より多くの人にこちらの存在を知ってもらう必要があります。
その大きな分母をベースに、できるだけ多くの新しい顧客候補に選ばれなければなりません。
「より深く」というのは、こちらの事業に対する姿勢や考え方を知ってもらうということです。
何故ならば、地縁血縁を離れた新しい顧客にアプローチしていく訳ですから、向こうはこちらのことを全く知りません。
ですから、こちらが何者でどんな考えを持っているのか、改めて知らせなければならないのです。
「より正しく」というのは「より深く」と似ているように見えますが、少し異なります。
それは誇張やウソがあってはならないということです。
例えば、悪意はなくとも「より深く」の思い入れが大きいあまり、誇張や思い込みが強く発信され過ぎることがままあります。
そうすると、そう言った誇張を鋭く指摘する人も、ネットの世界には存在するため、致命的な批判を受けてしまう可能性があります。
このように、ビジネスにおいて情報発信力が極めて重要な時代となりました。
ただ、そのとき上記のような点に気をつけて発信する必要があります。
さて、問題は、その手段です。
これは以前に比べて実に様々な情報発信の媒体が選択できるようになりました。
それぞれの媒体の特徴、取り組む際の考え方、気をつけなければならない点などについてはこれからも機会を見て触れていきたいと思います。
デジタル媒体は昔はなかった。
おしまい