突破できるのか、業界の常識というハードル―業界の常識は世間の非常識??―Ⅰ
[見事に無視された私の意見]
さて、これまで述べてきましたような、大企業の重役会議という訳ではありませんが、私はかつて私の所属する業界の或る役職を引き受けて、ひと月おきくらいに東京で行なわれる役員会議に出席したことがあります。
この会議では、業界が打ち出した新しい重要な方針の骨子を決めることになっていました。(というか、・・はずでした。)
しかし、その会議、1回目2回目3回目と回数を重ねても、一向に話が前に進んで行かないのです。
それどころか、
「(これから決めるであろう)方針を業界内規定のどこに当てはめるか、会員にどんな風に納得させるか」
といった、私からすれば後回しにすればいいような内容を延々と話し合っていました。
とうとう業を煮やした私は、何回目かの会議のときに発言を求め、決めるべき主旨をホワイトボードに書きまくって
「こういうことですよね?こういったことを考え、決めていくんですよね!?」
と迫ったことがありました。
ところが、見事にその発言は無視され、私の発言の後、何ごともなかったかのように所定の進行基準で会議は進められたのでした。
私の出席した会議は、どうも事前に話し合われているさらに少数の担当役員のみによる会議の決定事項を追認するだけのものだったのです。
つまり、私の新しいアイディア出しなど不要だったのでした。
まあ、この話は以前にも書いたことがありますのでこれ以上は触れませんが、あまりのバカらしさに呆れたことを覚えています。
こんなラフな会議は?
つづく