笑いのツボっていろいろだよね―ジェネレーションによって違う「何が可笑しいのか・・・」―Ⅰ
[目立つことをすると、ろくな結果にならない?!?]
「相談」しなかった方がよかったじゃないか、という例は枚挙にいとまがない我が業界。
私の業界でいえば、これまでにいくつか思い出すことがあります。
だいぶ前のことになりますが、ある女性税理士から聞いた話です。
彼女は普段仕事をしながら、どちらかといえば男性社会である税理士の世界に多少不自由を感じていたらしいのです。
そこで、ある時、女性だけの士業のグループを作ったらどうか、と思いつきました。
女性の税理士、社労士、司法書士、行政書士などでグループを作ったらお互い気軽に相談もしやすいし、悩みなども共有できるのでは、と思ったのです。
もちろん私などは、そんな話を聞くととても面白い着想じゃないかと思う方です。
ところが彼女はどういう訳か、その話を先輩にあたるかなり年配の女性税理士に相談したというのです。
その年配女性税理士は、もともと、女性士業グループのメンバーとは何の関係もない人です。
どんな説明をしたのか知りませんが、とにかくその先輩税理士の回答は
「業界内でそういった目立つことをすると、ろくな結果にならないからやめておけ。」
というものだったらしいのです。
で、どうなったかといえば、女性の士業グループを作ろうと思った女性税理士は、せっかくひらめいたその面白い試みをあきらめた、というのです。
彼女は「相談」をして、先輩の「助言」に従ったということになります。
その話を聞いた時に、直接自分に関係ないこととはいえ、私は両方の女性税理士に軽い憤りを覚えました。
「どうして相談なんかするんだよ!」
「どうして『やめとけ。』なんて言うんだよ!」
元々参加する見込みのない年配の先輩に意見なんか聞いてどうする!?
そもそも彼女に何を聞きたかったのでしょうか?
案の定、やめとけと言われたではありませんか。
そんな話を年配の税理士にもって行ったところで、その程度の助言が返ってくるのが関の山です。
目立って何が悪い!!
つづく