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コラム
諦めの先にあるのはサークル活動?―後継者には「良い子」と「悪い子」がいる?―Ⅲ
2018年4月16日
ほとんどの場合、先代は後継者がやろうとする新しいことがにわかには理解できないので、やや筋違いとも思えるような理屈で否定にかかる、と書きました。
こういったことを2,3回繰り返していますと、一体どうなるのかといえば、大抵の場合、後継者は「良い子」になってしまうのです。
実績のない後継者にとって、いろいろ言われたにもかかわらず、それでも先代に逆らいきる、というのは極めて困難なことなのです。
結果として、自分の主張を通すことをあきらめた「良い子」である後継者は、仕方なく先代のビジネスモデルを踏襲することにします。
ところがそのモデルは、とっくの昔に陳腐化してしまった考え方や手法に基づいているために、現代のビジネスシーンに通用するはずもありません。
もともと厳しい経営環境の中で、しかも今では通用するはずもないビジネスモデルでやらされるのですから、うまくいく訳がないのです。
本人も仕事をやっていて面白くもなんともないので、当然結果は出ません。
そうすると本業よりも、だんだん青年○○所とか○○会青年部とかの、仲間とのサークル活動的な方向へと走り始めるのです。
ただ、こっちへ投入するエネルギーは、どう理屈をつけようとも本筋でないことだけは確かなのです。
先代も、自分の指導による経営がそれほどうまくいっていないという引け目もあるのか、この点については後継者に対してそれほどやかましいことは言いません。
といった経営で、親子で取り掛かっているにもかかわらず、本業は不振から抜け出せない、という何とも情けない結果に陥ってしまうのです。
これは全くの悪循環です。
そんな事例をいやというほど私は見てきました。
現代は「良い子」が受難の時代といえましょう。
こんなんしてた方が楽しいよねーー
つづく
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