2つの結婚披露宴―悪いことしちゃったなあ・・・遠い昔のほろ苦き思ひで―Ⅱ(おしまい)
[新宿ゴールデン街、もう40年以上通っている私]
私は、酒場での説教はするのもされるのも嫌いであります。
ま、酒場に限らず説教が好き、という人はあんまりいないだろうけれど。
が、しかし、そんな私も黙っていられなくなるような出来事が、先日のゴールデン街で勃発しましたので、それについてちょいと書くことにします。
前にも何回か書いたと思いますが、私は20歳になった若造の頃から、新宿ゴールデン街にはもう40年以上通っているのです。
といっても、1件の店に通い詰めているだけのことですが。
ただ、この「1件」というのが大事なのであります。
そもそもこの店のママさんも、若い頃から通い詰めている常連の私たちもこんなに長く続くとは、誰も思わなかったであろうことは間違いありません。
しかし、あと数年で50周年となった今でも、その店はまだ続いているのです。
振り返ってみれば、私はそのママさんが店を始めてから2年後くらい、私がちょうど20歳になった頃から通っていることになるのです。
先日訪れたらカウンターの中は、いつものママではなく、アルバイトの中年女性が入っていました。
初めて見る人です。
店内に、数人いた客にも見知った顔は誰もいませんでした。
まあ考えてみれば、昔からの常連客は、既にみんないい年だし、ほとんどが大酒飲みだったのでその多くは亡くなってしまったのですが・・
しばらくすると、何人か人は入れ替わったものの、カウンターは客でいっぱいになりました。
私にとって、中の女性をはじめ、やはり誰も知らないメンバーです。
つづく