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コラム
格調高く忘れられなかった国語参考書―たらちねの・・・・ある国語参考書の思い出―Ⅲ(おしまい)
2018年4月3日
[たらちねの母は死にたまふなり・・・]
遠い昔、とはいえ、その恩恵については、何故か確信に近い感触のある国語参考書。
今でもはっきりと覚えているのは、その参考書の中で取り上げられていたひとつの短歌です。
それはこういう歌でした。
のど赤きつばくらめ ふたつ梁(はり)にいて たらちねの母は死にたまふなり
今、改めて調べてみると、歌人斎藤茂吉が母親の死の床に立ち会ったときに詠んだものであり、名歌として知られているものです。
確か、参考書の中ではその時の深い悲しみや、それを表現する歌人の手法などについてかなりディープな解釈、解説が行われていました。
それは相当高尚なものだったように記憶しています。
とにかく、こういった歌や詩などを教材として、受験生レベルとしては高すぎるのではないか、と思うくらい格調の高い解説が、その受験参考書の中には綴られていたのです。
私は、この本を受験参考書としてよりも、文学に深く関わる上での、一つの優れた指導書として接していたのかも知れません。
確かに、今思い出してみても、「お勉強」といった感じで、受験参考書としては、この本に向き合っていなかったような気がします。
まあ、私の国語がよくできたのはその参考書のせいだけではないとは思いますが、ふとそんなことを思い出したのでちょっと書いてみました。
その後、インターネットで調べてみたところ、この受験参考書は名著であるが故か復刻されたそうです。
早速買ってみて、遠い受験生時代、ほろ苦かった青春の頃を思い出してみるのもいいかもなあ・・・と考えている次第でございます。
美しい夕焼け。本文とは特に関係ありません。
おしまい
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