笑いのツボっていろいろだよね―ジェネレーションによって違う「何が可笑しいのか・・・」―Ⅱ
若者の弱点といえば、まだ経験が少ないということになります。
一方、老人の弱点は、頑固で柔軟性に欠けていることといえるでしょう。
若者が瞬間的(極めて短時間に)に経験を積んで、それをすべて我がものにするなどというのは、物理的に不可能なことです。
しかし、老人が柔軟でいられるか否かは、その人によってかなり個人差があります。
考え方や発想など、かなり柔軟な年配者というのはたまにいるものです。
つまり、一方(若者が経験豊富)は現実問題として不可能なことになりますが、片方(年寄りが柔軟)は場合によっては可能なことなのです。
ということは、経験を豊富に積んだ老人が、その精神において柔軟であり続けることができれば、それは最強の存在となり得ることになります。
様々なキャリアを今の現実に合わせて活かしていくには、相当柔軟な発想や対応力が必要とされるからです。
とはいえ、年を重ねた人間が、若い頃のように柔軟であり続けることがいかに難しいかは、世の中の様々な現象が如実に証明しているところです。
まず何と言っても自分のことを振り返ってみれば一目瞭然です。
私など、今流行りの歌はなんとも受け入れがたいと感じています。
アイドルグループやビジュアル系バンドなどという存在は、ほとんど理解しがたい対象でもあります。
じゃあ自分が若い頃、アイドルの歌やGS(グループサウンズ・・古いなあ・・)をまるで聞かなかったかというと、そんなことはありません。
中には2番までそらで歌える当時のアイドルの歌もあるくらいです。
にもかかわらず、今の音楽が受け入れられない、というのは、私の脳みそがカチカチになって、柔軟でなくなった証拠ではありませんか。
ラフな格好で若いつもりではありますが・・・
つづく