2代目経営者への提言2の1
[フィフティーフィフティーをどう捉えるか]
以前、私のオピニオンを発表する場で
「経営革新にチャレンジすれば生き残れる可能性はフィフティーフィフティー、つまり50%生まれるが、何もしなければ100%可能性は無くなる。」
と書いたことがあります。
これには、厳密にいえば、何かしら異論があるだろうと思います。
「新しいことにチャレンジすれば50%のうまくいくという確率が本当に生まれるのか?それはちょっと高すぎるのではないか?」というご意見です。
むろん、それはその通りだと思います。
現実には成功の確率はそんなには高くはありません。
新しいことにチャレンジした人たちのすべてが50%の割合で成功していたら、経済は活発化し、世の中の景気はもっと良くなっているはずです。
成功の可能性というのは統計的にはもっと低い数字でしょう。
もちろん、「フィフティーフィフティー」と書いたのは、論点を分かりやすくするためであり、言葉として意図的に大袈裟な表現を使ったのです。
それは、チャレンジしないことのリスクをあぶり出すためのレトリックだったと言ってもいいかも知れません。
それでは、そんな低い成功の確率しかない経営革新に対してチャレンジさせるのは無謀ではないか、無責任ではないか、という議論も出てくるでしょう。
税理士という立場で言えば、経営革新を勧める人もいれば全くタッチしない人もいると思います。
私は、それは自由だと思っています。
常に勉強・・・・・ですよね。
つづく