歴史の虚妄について考える―フィクションとしての歴史に向き合う―Ⅲ
更にもう一つ、私が日本は豊かになったなあ、と感じる現象は「イルミネーション」です。
いつの頃からか、クリスマスのイルミネーションを飾りたてる現象が全国で顕著になってきました。
これは、法人、個人、自治体、団体など問わず、様々なところで行なわれています。
クリスマスが近づくと、毎年どこか新しい企業や自治体などが、クリスマスイルミネーションの設置に取り組んでいることをニュースで伝えています。
私の住む志布志市でも、商工会の若いメンバーが市内にある鉄道公園で、クリスマスの季節になると中にある設置物を電飾で飾るようになりました。
その中身は年々充実しているようで、当初に比べてかなりド派手になってきています。
全国的に見ても、最近では度肝を抜くような豪華絢爛なイルミネーションが出現し、場所によっては多くの観光客を集めて、地域の活性化に一役買っています。
こういった試みは、今後ますます増えていくのではないでしょうか。
更にこのイルミネーション現象は、だんだんと個々の家庭にまで飛び火し、個人でもすごいレベルで飾り立てる人が出てきています。
中には、この季節に入る前から何ヶ月もかけて準備する人もいるらしいと聞きます。
これなどは単に日本が経済的に「豊かになった」というだけではなく、それにプラス遊び心まで日本人が手に入れたことを物語っています。
「街に溢れる花」と「ハロウィンのコスプレ」と「クリスマスイルミネーション」・・・この3つが、私が「日本は豊かになったなあ。」と感じる近年の社会現象です。
こういった心の豊かさを含めた本当の豊かさが日本に定着することを望みます。
おしまい