笑いのツボっていろいろだよね―ジェネレーションによって違う「何が可笑しいのか・・・」―Ⅱ
以前、社会学者(?)の古市憲寿氏の著書「だから日本はズレている」を大変興味深く読んだのでご紹介します。
〔新潮社新書、2014年発行〕
古市氏は1985年生まれの若者です。
私の長女より2歳年下です。
当時29歳の若者がなかなか面白い本を書いたもので、興味深いものでした。
彼はその発信力において、現代社会をそれなりに掘り下げて考察しているようでした。(その後の政治的発言では少しがっかりさせられましたが・・・)
彼は、この本を書いた理由を「はじめに」の項で、
― 僕がこの本で考えてみたいのは、なぜこの国はいつも大事なときにズレてしまうのか、ということだ。
優秀な人材と巨額の予算が投入されたはずのプロジェクトなのに、どう考えても頑張りどころが違う。
消費者のことを必死で考えていたはずなのに、誰も欲しがっていないようなサービスを生み出してしまう。
そんな日本の中の様々な「ズレ」の正体を本書では明らかにしていきたい。―
と、不思議の国の「大人たち」とタイトルをつけて書き始めていました。
私はまずこの書き出しから相当に興味をそそられました。
彼から見れば大人も大人、はるか上の世代の私も同じようなことを感じていたからです。
つづく