スタイリスト、「服育」の勧めⅡ
こんなややこしい理屈がなんだかんだと絡み合っていたのでは、「じゃあ一体どうすればいいんだ?」と混乱せざるを得ないでしょう。
他者依存ではだめで自主独創が必要と言いつつ、自己主導では支持されないから他者主導を意識しろといっている訳です。
自己と他者が入り混じって、そのまま素直に読み込めば、お互い矛盾しているような理屈が絡み合っているのですから訳がわかりません。
これを解くカギはどこにあるのでしょうか。
これを解く極めて有効な手段に「マーケティング」という考え方があります。
現代のビジネスに対応していくためにマーケティングを研究し、マーケティングセンスを徹底的に磨いていくことはある意味必須のテーマであるといえましょう。
マーケティングというのは、直接的には、上記④の「消費者が買いたいものを探り当てること」を意味しています。
つまり、「消費者の潜在的顕在的意識や欲求を研究し、その動向を探り、掴み、その意思に焦点を合わして、消費者が欲しい商品を売らなければならない。」ということになるのです。
そのためには、①の「待ちの商売、では成り立たない。」という点や、③の「こちら側の都合だけで売りたいと思うものは売れない。」という点を改善していかなければならないのは言うまでもないことです。
改善と言っても、まずはそれまでの過去の経験則や成功体験に依拠した既存の意識を一度捨て去ることから始まると言っていいでしょう。
つづく