コラム

開拓者たち、当初の評価―挑戦者でなければ到達できな未知なるステージ―Ⅳ（おしまい）

2017年8月14日

コラムカテゴリ：ビジネス

これら先駆者について、さらに突っ込んで分析するとすれば、私は、野茂とイチローの成功の原因はその独自性にあるのではないか、と思っています。
チャレンジ精神だけでなく、それぞれのオリジナリティーも彼らは兼ね備えていたのです。

野茂は、トルネード投法という日本でもアメリカの大リーグでも見たこともないような独特のフォームで投げ、アメリカ人の度肝を抜きました。
イチローも当時は振り子打法というこれまたどこでも見たことのない打撃フォームを持っていました。

このオリジナリティーを持つ彼らを、球の速さとかミートの技術といった一般的な基準のみで判断しようとして、彼らにダメ出しをした野球評論家は読み誤ったのです。

先駆者の熱い魂＋技術を裏付ける独特なオリジナリティー、この２つが合体して、野茂とイチローという稀有な成功事例を作り出しのです。
彼らの独自性の前に大リーグでさえもひれ伏したことを忘れてはいけません。

評論家風情の眼力では、こういったことまでは読めなかったのでしょう。
まあ、当時の状況からすればしれは仕方がないか、とも思います。

とはいえ、未知の世界へと切り込んでいくチャレンジャーに対して彼らは、もちっと敬意を払って少し控えめな言動に努めた方がいいのではないでしょうか。。

おしまい

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