突破できるのか、業界の常識というハードル―業界の常識は世間の非常識??―Ⅱ
以前東京で会社経営をしていた時のエピソードです。
マーケティングリサーチの案件を受注するために、当時私は大企業を中心に営業をかけていました。
事前にDMを出したり、紹介をもらったり、コネを使ったりとあらゆるきっかけを利用して、企業の中の担当者と会えるところまで持って行けるよう日々努力していたのです。
1度会うことができれば、すぐにではなくても、その内何かしらの案件を受注するための下地を作ることができます。
とにもかくにも会ってこちらの存在を印象付けておくことが私の大切な役割だったのです。
そんなある日、日本のビジネス街の1等地中の1等地、丸の内のM商事に営業をかけたことがありました。
そこで私は少し驚く事実に遭遇したのです。
名刺を差し出した私に、M商事の担当者は開口一番
「おっ、カッコいい場所にオフィスがあるんですね。」
と言ったのです。
私は少し驚いて
「えっ、だって丸の内の方がずっとカッコいいじゃないですか。」
と返しました。
つづく