地域企業の儲け方 ― 地元で20余年、儲かるためにやるべきこと ―Ⅰ
そのどちらかといえば「厄介だなー・・」と敬遠したくなるような存在の「税金」を専門にしているのが税理士という職業なのです。
ということは、特に必要性がなければ積極的に接点を持ちたいとは思わない、というのが一般人の税理士に抱くイメージではないだろうか、と思っています。
それに対してこちら側(税理士側)はどうかといえば、自分たちが決して「税金の人」だけでないことはよくわかっています。
私たちにとって、いわゆる「税金のこと」だけで、税理士の仕事が完結するわけではないことは、実務をやっていればみんな了解していることです。
ただ、その「幅の広さ」について、一般的にはほとんど伝わっていないのが現実、といえましょう。
だから私は、税理士を始めた当初
「我々の仕事におけるこの「幅の広さ」については、もっとちゃんと伝えていかなければ、今後顧客の獲得は難しくなるぞ。」
と考えたのです。
この日のセミナーでは、そのことを十分伝えたと思っていました。
税理士として提供している専門領域がいかに幅広いか、時代に応じて変化させてきたか、それを伝えるためにいかに工夫しているか、といったことを結構丁寧にしゃべったつもりだったのです。
しかしながら、それでも冒頭に書いたように、私に話しかけてきた受講者は、その日私の話を散々聞いたにもかかわらず、税理士の職業としてのイメージとマーケティングとの関係には、違和感を覚えていました。
それほど最初に刷り込まれているイメージというものは強いということなのでしょう。
つづく