販売促進について考える―まだまだ手薄な地方企業における販売促進戦略事情―Ⅳ
一般の企業では、自らの事業や商品について「販売促進活動」を行なうのはごく当り前の世界です。
しかしながら、中小企業、特に地方の中小企業においてはこの点が極めて手薄に見えます。
それはこれまで、特に広告宣伝や販売促進などに取り組まなくても、売り手主導で様々なモノが売れていた時代が長かったからにほかなりません。
とはいえ、モノが思うように売れなくなってから、かなり長い時間が経過しています。
にもかかわらず、何故、地方においては販売促進活動がこんなにも不調なのでしょうか。
というよりも、ほとんど手付かずなのなのでしょうか。
それはおそらく、これまでいいお手本がなかったからだろう、と考えられます。
普通、後継者は先代の背中を見て商売を学びます。
親がやって来たようにやっていれば間違いない、と教えてこられたからです。
また、親の方も自分がやって来たそのやり方以外に教える中身も術(すべ)もないのが現状です。
ともかく、親の代はそれで成功してきたわけですから、間違ったことを教えているなどとはこれっぽちも考えていません。
そう、そのやり方がかつて間違っていたわけではない、という点が厄介なところなのです。
なにが「厄介」かというと、かつては良かったそのやり方が「今は」通用しない、どうやってもうまくいかないということなのです。
昔そうだったように結果がでないのです。
つづく