1月は低体温に注意!心筋梗塞を誘発する低体温症を防ぐにはどうしたら良いのか!?
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■低体温症って何?
2024年1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする最大震度7の地震が発生しました。現在、多くの人が避難所生活をしています。能登地方には雪が降っており、気温が低くなっています。集団生活による感染症が心配されていますが、それと同じくらい問題になっているのが、低体温症です。体育館の床に直接座る事や寝る生活は、体温を奪います。低い室温での生活も、低体温を招きます。
低体温症とは、深部体温が35℃以下になった状態のことを指します。深部体温とは身体内部の体温で、食道・直腸・膀胱などの温度を言います。
深部体温は、以下の状態になると、低体温症と診断されます。
35〜32℃ 軽度
32〜28℃ 中等度
28℃以下 高度
低体温症になると、意識、判断能力の低下、循環機能の低下などの症状がみられます。ひどくなると、心筋梗塞を起こし、死に至る事もありますので、体温低下を軽んじると取り返しのつかないことになりかねません。
1月になり、気温が低くなっています。小寒、大寒と言われる寒い季節ですので、体温低下を防ぐ対策が必要です。低体温は室温や床面に対する対策が必要です。詳しくは、JIJICO内にある下記コラムをご参照ください。
18℃未満の室温で生活すると危険!?寒い部屋は死亡率が増加!!
■低体温症の予防と対策
寝室にいる時間は、睡眠時間を8時間とすると、一日のうちの約3分の1になります。
日中に比べて夜は気温が低く、午前3時から5時頃が最も低くなります。そのため、低体温症の予防には、寝室の環境整備が必要です。下記が、主な予防策です。
1.窓に断熱材を貼る
2.窓の冷気を防ぐためカーテンを二重にする
3.フローリングの際全面に畳または絨毯を敷く
4.床から伝わる冷気を避けるため就寝時はベッドなどを利用する
5.冬季はエアコンを付けて寝ると喉が渇く・痛くなるなどを生じやすいので 就寝時にはオイルヒーターを活用して室温を10℃以上に保つ
6.寝具は多めにして暖かい素材の敷毛布を活用する
7.頭を北向きにして頭の部分には衝立(ついたて)をするなど冷気が来ないようにする
また、自分で出来る対策には、下記があります。
A.毎日運動する
B.服装に注意する
C.室温に注意する
D.日光浴をする
詳しくお知りになりたい人は、JIJICO内にある下記コラムをご参照ください。
北向きの部屋にいると病気になりやすい?日当たりの確保が病気回復には大切!?
■低体温症状は日常感じている?
低体温になると
1)震えが止まらなくなる
2)動作が緩慢になる
3)思考能力が低下する
4)反応が鈍くなる
5)身体が冷たくなる
等の症状が出ます。疲れてくると出て来る症状なので、軽く考えがちですが、この症状が長く続くと、心拍数や呼吸数が低下して、最終的には心臓が停止します。
体温は、36.6℃から37.0℃が理想的です。36.1℃から36.5℃の人は身体機能がやや疲労気味です。35.5℃から36.0℃の人は病気予備軍です。
36℃以下の人は、積極的に低体温症対策を行う必要があります。35.4℃以下の人は、何らかの病気が潜んでいるかもしれませんので、検査をした方が良いかもしれません。34℃台の人は、鍼灸治療をして体温上昇に努めることを勧めます。
■鍼灸治療や柔道整復治療は被災地に有効な治療手段です
低体温症に対する予防策は、被災地の避難所で暮らす人にとって、救援物資が届かない限り、ほぼ出来ない事ばかりです。長期化する事により、精神面での苦痛も大きくなり、体調が悪化します。先進機器による治療や服薬が中心である西洋の医療は、被災地で十分な医療を提供することが困難です。2011年(平成23年)3月11日に発生した東日本大震災の時は、多くの柔道整復師や鍼灸師がボランティアに訪れました。レントゲン検査に充当する診察技術を備える柔道整復術は、骨折や脱臼などの外傷をした被災者には、緊急を要した際に活用できる有効な治療として受け入れられました。また、鍼灸治療は、薬物治療に代わる医療として、多くの被災者に活用して戴きました。初めて鍼灸治療を受けた人も多かったのですが、体に手で触れる治療は、「からだだけではなく、こころが癒される」と評判でした。地震が来る度によみがえる恐怖は、トラウマ(心的障害)として残る人が多いのですが、鍼治療はトラウマの解消に有効です。アメリカの軍隊でも、戦争で受けた軍人のトラウマ治療に鍼治療(バトルフィールド鍼灸(Battlefield Acupuncture・戦場鍼施術・米軍採用耳鍼療法)が行われています。その治療方法は、服を脱がなくても良く、座ったままで出来るため、アメリカ国内の被災地では、鍼治療が大いに活用されています。
柔道整復治療は、震災発生後から2週間をピークに4週間程の期間において必要な医療です。外傷に対しては、医療体制が整うまで必要な医療と言えます。
鍼灸治療は、2週間後から4週間程度経過した後に表れる体調不良に必要な医療です。避難生活が長期化すればするほど、鍼灸治療は有効です。東日本大震災の時は、宮城県において、鍼灸治療を無料で提供する支援が行われています。今回の能登半島地震で、緊急支援医療チームに、鍼灸師、柔道整復師、あん摩マツサージ指圧師が派遣され、東洋医療が提供されることを願っています。
東日本大震災や世界における東洋医療のボランティア状況については、全日本鍼灸学会や日本柔道整復接骨医学会の研究誌やホームページを参照戴きたく思います。
■低体温症には鍼灸治療やヨガ(YOGA)が有効です
低体温症は、心筋梗塞や脳卒中を誘発する恐れがあります。身体が冷たくなり動作や思考回路が緩慢になったら、室温を上げて暖かい服装に着替えましょう。養生しても回復しない人は、是非鍼灸治療(内外科治療)をお試し戴きたく思います。体温が低い人には、特に灸治療が有効です。鍼灸治療は、身体の外側から内臓機能に働きかける事が可能な「内外科治療」です。薬物治療(内科治療)や外科手術(外科治療)をしても症状が消失しない人は、お近くの鍼灸院または鍼灸師が勤務している医療機関にご相談ください。
また、骨折・脱臼・捻挫には、柔道整復治療(内外科治療)が有効です。緊急を要するときは、お近くの接骨院・整骨院をご利用戴きたく思います。けがをしたら6時間以内に処置することが理想的です。外傷に対する詳しいことは、JIJICO内にある下記コラムをご覧戴きたく思います。
骨が折れたなと思ったらすべき事は何か 冷やし過ぎは良くない?
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打撲をしたら最初にするべきことは? 冷やすだけで治るのか
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体温の維持・上昇に、ヨガ(YOGA)は最適です、運動法、呼吸法や瞑想法を学びたい人は、清野メディカルヨーガもしくはお近くのヨガ教室(YOGA School)にご相談戴きたく思います。東日本大震災の時は、被災地でヨガ(YOGA)ボランティアをした人がたくさんおりました。心身に不調を感じている人は、是非ヨガ(YOGA)を試して戴きたく思います。
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