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打撲をしたら最初にするべきことは? 冷やすだけで治るのか

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医療・病院

■打撲は日常茶飯事に生じる外傷 重篤な疾患に移行することがある?

「打撲」とは、身体を何か硬いものに強く打ち付けた結果起こる外傷の総称を言います。程度の差はあれ、誰もが一度は打撲を経験しているのではないでしょうか。打撲をした瞬間は痛いので、打ち付けた場所を手で押さえ、痛みが治まるのを待ちます。軽い場合は、大抵数分で治まるので何も手当(処置)をしないと思いますが、痛みが強くずきずきした状態が続くと心配になります。ましてや、ぶつけたところが顔や頭で、かつ転倒したとなれば、なおさらです。頭蓋骨骨折や急性頭蓋内血腫などは、数分から数時間後には、何らかの異常な症状が出現しますので、すぐ異常に気付きます。

コブ(打撲部局所の腫れ)程度で全く異常所見を伴わない場合もありますが、脳内出血している事も考えられますので、症状がなくても専門医を受診することが望ましいと思います。頭部を打撲した後1か月から1か月半を経過した頃、ふらつく、転びやすい、ろれつが回らないなどの症状が出たら、慢性硬膜下出血が疑われます。その場合、直ちに病院で手術を受ける必要があります。一口に打撲と言っても、症状は様々です。「打撲を甘く見ないほうが良い」というのが、長年臨床に携わっている者の実感です。

■打撲には「打ち身」以外に骨折・脱臼・捻挫・肉離れ等が潜んでる?

「打撲」をするときは、大半が集中力を欠いているときです。寝不足、労働や運動をしすぎた後などが起きやすいと考えます。また、運動不足で反射神経が低下しているときも同様です。不慮の事故は第三者が関与しています。相手のせいにしたくなりますが、自分の体調が万全であれば、防げる事故も少なくないと思われます。良く「しょっちゅうどこかにぶつける」と言うことをおっしゃる方が来院します。お話を伺うと、規則正しい生活をすることが困難な人のような印象です。まずは、体調管理を心がけることが、打撲を防ぐ一番の方法だと思われます。

疾患名で用いる「打撲」は、狭義の意味合いで「打撲症」と言い、「打ち身」を表す病名として用いられます。「打撲症」とは、「何かに衝突した際や転倒した際等に生じる外傷のうち、皮膚の断裂がないもので、皮下の軟らかい組織が腫れる、皮下出血する等、軽度に損傷した状態」を指します。そのため、「打撲という外傷」は「打撲症(打ち身)」程度と考えがちで、軽く受け止められる傾向にあると思われます。重いときは、内出血や強い痛みを伴った炎症反応が起きます。「打撲」したことにより、骨折、脱臼、捻挫や肉離れ等を伴うことが考えられます。単なる「打撲症(打ち身)」なのか、他の外傷を伴っていないのか、自分で判断せず、専門医を受診することも、考えてみていただきたいと思います。

■軽度の打撲は患部の圧迫が大切 冷却は程度によって使い分けが必要

「打撲」をした場所は、痛みを伴います。単なる「打撲症(打ち身)」なのか他の外傷を伴っているかを自分で判断するのは難しいことですが、簡単な見分け方があります。それは、「腫れ」の状態です。2~10分程度の間に見る見る腫れてきたら、骨折が疑われます。脱臼はすぐ判別出来ますが、脱臼の場合も変形とともに腫れが大きくなります。また、腫れがあまり大きくならない場合にも、見分ける方法があります。湯船に数分入るか酒を飲んでいるとき、痛みが強くなったら、骨折・脱臼・肉離れを伴っている確率が高く、反対に痛みが和らいで来たら、捻挫か打撲つまりただの「打ち身」が考えられるということです。

しかしながら、痛みや腫れが出現しないからと言って骨折等を伴っていないとは限りませんので、安易な判断は要注意です。入浴や飲酒は、腫れを助長し、治りを遅くしますので、少なくとも打撲当日は控えたほうが良いと思います。打撲したことを軽んじ、長湯する人や飲酒している人が多くみられるので、知っておいて損はない情報として書いています。

筋肉が膨張しても、皮膚自体は伸縮性があり同じ形状を保つ働きがありますので、腫れてきたりしません。しかしながら、打撲した場所は、その働きが一時的に失調するため、体の動きに対応できず、体内の内圧が上昇すると外に突出してくる傾向にあります。つまり腫れやすい状態にあるということです。そのため、患部を伸縮性のないテープで圧迫することにより、皮膚の働きを助けることができます。その上から冷却すると、腫れが引いてきます。運動が困難な状態ですので、腫れを助長しないように体を休めることが第一です。

軽度の打撲症は、打撲部位を押して痛い程度で、見た目が何も変わっていない状態の時です。この場合は、患部を伸縮性のないテープで圧迫して体を休めることで、症状が好転します。冷却すると、皮膚が収縮する力を低下させることが考えられます。かえって腫れを誘発する場合があります。冷却しないか4℃程度の水をタオルに染み込ませて数分患部に当てる程度にすると早期回復が望めます。中等度の打撲症は、腫れや痛みの他に運動制限を伴います。腫れを伴っているときは、まず伸縮性のないテープで圧迫することが大切です。冷却することは有効ですが、30分程度で痛みは軽減するのではないかと思われます。

重度の打撲症は、炎症(発赤・熱感・腫脹・疼痛の4徴候がある)していますので、冷却することが必要です。その場合でも、まずは患部を圧迫することが大切です。痛みが強くて我慢出来そうもない場合は、痛みが軽減するまで冷却すると腫れを抑えられ、炎症が治まります。
いずれの場合も、打撲した後痛みがある間は、長湯する、飲酒する、激しい運動や長時間の労働をすると、症状を助長して打撲を長引かせる要因になります。まずは、安静が第一です。

■重度の打撲でも適切な処置をすれば4日程度で内出血が消え痛みは軽くなる

骨折、脱臼、捻挫、筋肉損傷(肉離れ)、靭帯や腱の損傷を伴わない軽度の打撲症は、多くの場合2~3日程度で痛みはおおむね消失します。中等度の打撲症は、腫れ、内出血や痛みの消失に1~2週間を要します。重度の打撲症は、3週間程度で内出血は消失しますが、腫れや痛みは残ることが少なくありません。何も処置をしないと、数か月経過しても痛みが取れず打撲部位がしこりになって、運動に支障が生じることも少なくありません。内出血が筋肉運動を阻害し、痛みを誘発していることもあります。

しかしながら、重度の打撲症でも、受傷当日に適切な処置をすれば、4日程度で内出血は消失します。1週間程度で痛みは概ね解消されますので、お近くの整骨院・接骨院にいる柔道整復師にご相談ください。
 
また、気が付かないうちに内出血をしていることが多い、明らかに打撲した覚えがないのに内出血しているという方は、体力が著しく低下しているか内臓疾患を伴っていることが考えられます。そのような方は、「打撲症」とは異なりますので、専門医またはお近くの鍼灸師にご相談いただきたく思います。

清野充典

東洋医学と西洋医学の融合を目指す鍼灸師・柔道整復師

鍼灸師

清野充典さん(清野鍼灸整骨院)

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相続案件年間約50件、実践向きな相続のプロ

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