自閉症に対する無理解が引き起こした悲劇 「彼女の名はサビーヌ」
以前から体験的には良く言われていたことでしたが、
自閉症児は「顔の表情の読み取りが苦手」ということをデータとして
京都大学霊長類研究所の正高信男教授らの研究グループが発表されたということです。
その実験は「ウォーリーをさがせ」と呼ばれている実験だとのことですが、
皆さんもやってみられては?
下の二つのたくさん描かれている顔の中で異なる表情の顔を見つけると言う実験。
その発見までの時間を測定します。
まず、これ
どうですか?
次にこれ。
さて、皆さんは二つの異なる表情の発見にかかる時間に違いがありましたか?
何と実験に参加した自閉症児ではこういう結果が。
はぁ~なるほど。
確かに定型発達児と比べると
彼らは「笑顔」よりも「怒った顔」に対する認知に手間取るのですね。
どうりで表情だけで怒りを伝えても、なかなかすぐには通じにくいわけだ。
怒っていることを伝える時は
「私は怒っている」と言葉で伝えた方が
彼らにはわかりやすい。
もちろん「なぜ怒っているのか」「だからどうしてほしいのか」ということについての
具体的なな説明も加えれば、よりベターでしょう。
こういう研究の積み重ねが、現場でのより効果的な関わりに生かせれば良いですね。