自閉症に対する無理解が引き起こした悲劇 「彼女の名はサビーヌ」
今の子どもたちは「道徳」という時間があって、そこで色々な「道徳」について学んでいるのですね。
「道徳」と言うような言葉にニュアンスが似ている言葉として「倫理」とか「常識」と言うような言葉があります。
それぞれの違いを調べてみると、
「倫理」・・・人として守り行うべき道。善悪・正邪の判断において普遍的な規準となるもの。
「道徳」・・・人々が、善悪をわきまえて正しい行為をなすために、守り従わねばならない規範の総体。
「常識」・・・一般の社会人が共通して持つ知識や意見の判断基準
と言うような定義ができるかもしれません。
ごく簡単に言うと「倫理」は普遍性がある規範、「道徳」はその時々の社会を成り立たせている規範なので、しばしば移り変わっていきますね。
それとは別に「常識」とは、もっと今ここ、この時代を生きている人々の生活の上での約束事みたいなものでしょうか。
今回取り上げた「マンガでわかる世の中のルール」と言う本は、まさしく今の子ども達に今の時代を上手く生き抜くためのルールを教えてくれる本なのです。
説教臭くない「スキル」の説明書
見開きで右ページに簡単な「ルール」が載っていて、左には4コマ漫画が二つ載っています。
だから子どもにもとっつきやすいのでは。
内容は
「自分からあいさつしよう」「『ありがとう』をつたえよう」などから始まって、
「静かに話を聞こう」「話をしている人を見よう」「しかられている人を見ない」などのコミュニケーションスキルもあり
最後の方は「前向きに考えよう」「素晴らしい人になれると信じよう」などポジティヴな呼びかけで終わり、
取り上げられたルールは全部で65。
なにより説教臭い雰囲気がなく、
「こういう時にはこうしましょう」的な「スキル」の解説書というところが良いですね。
ルールの意味や理由を説明しない方が良い場合もある
この本は、特別支援教育の中における「ソシャルスキル」のテキストとして使われることを考えた本だそうです。
著者の横山先生は小児科のお医者さんでもあり、特別支援教育の研究もされているとのことです。
そして最後に、この本の使い方についての解説として
「ルールの理由を説明しない方が良い場合もあることに気が付きましょう」と書かれていました。
こういうルールを学ぶ必要がある子どもは心理学的な困難さを抱えて居ることが少なくなく、
そういう子どもたちにルールの意味や理由を説明すると、反抗されることが多いので注意が必要だと言うことでした。
また、なぜこんなルールを守らなければいけないのか、子どもにと聞かれた時は
ただ、「ルールだから」と答えるようにしましょう、とのことでした。
なるほど!
説教はやはりダメですね!
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