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岸井謙児

カウンセリング歴35年、経験と信頼のカウンセリングのプロ

岸井謙児(きしいけんじ) / 臨床心理士

カウンセリング・オフィス岸井

コラム

どうして、こんな番組がどうして笑い声とともに放映されるのか(怒)

2015年1月4日 公開 / 2015年1月6日更新

テーマ:ちょっと気になるあれやこれ

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

無事何事もなく年が明け、もはや数日が過ぎてしまいました。
もちろん正月を迎えたからと言って、特別自分がすぐに成長するわけもなく、
さてこれから自分はどんな1年を送るのかしらという多少のワクワク感で
のんびりとテレビを見ながら過ごしている今日この頃です。

ところが、のんびりとテレビを見ていた私は、
ある番組の内容に猛烈に腹が立っていやぁ~な気持ちに襲われたのです。

正月番組と言えば、多くはお笑い芸人の方々の出番です。
私もそれを見ながらのんびりしていたのですが、次第に見て居られなくなりました。
内容は、芸人の中であまり大きなリアクションを見せない、
どちらかというと地味な方にリアクションを仕込もうという内容でした。

それだけなら別にいいのですが、その内容が、「熱湯風呂」から始まって色々と見ようによっては「エゲツナイ」内容を体験させてそのリアクションンを引き出す、というもの。

それがどう見ても「いじめ」にしか見えない。
嫌がる相手を「エゲツナイ」状況に追い込んで苦しむ様子を見て笑う、と言うもの。

私はどう見ても面白いとは思えなかった。
もちろん先輩芸人が後輩に「無茶振り」をして困った様子を楽しんだり、
困った様子を上手に演じて失笑をさそうというのは
芸人さんとしては「おいしい」状況なのでしょう。

テレビに出たり、観客の注目を浴びるには、
自虐ネタや「無茶振られ」を笑いに変える余裕も見せなくてはいけないのでしょう。
しかし、あのような状況を番組として企画したテレビの制作者の方々の頭の中に、
その様子を見ている子どもたちのことは浮かばなかったのでしょうか?

以前、難病の寄付を目的に氷水をかぶるというイベントが流行しました。
あれも最初は面白がっていたのですが、
次第に私が心配していた通り、だんだん意図が失われていって、
いつしか「泥水」をわざと頭からかぶらせたりするような「いじめ」になって行ったことを思い出しました。

こんなことを考えている私は頭が固すぎるのだろうか?
いや日々周囲の仲間たちからいじめられたり、
苦しい思いを胸に溜め続けて居る子どもたちと接している立場からすれば、
「熱湯風呂」無理に飛び込ませて(その芸人さんの持ちネタではないのです)、
笑い転げる番組には、「怒り」しか覚えませんでした。

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