Q:「家庭で親として心がけたいことは何でしょうか?」 <2> 「子どもをカウンセラーにしない」
さて、色々と子どもに接する時のコツみたいなものをあげてきましたが、今日は会話のキャッチボールの最後に付け加えるポイントとして、「子どもの言ったことをまとめて返してあげる」ということについて。
子どもと話をしていて、会話のキャッチボールをする時には、
出来れば時々子どもの発言の内容をまとめてあげてみましょう。
例えば「あなたの学校の様子を興味があるんだけど、学校の教科の中で何が好き?」
と聞いたとしましょう。
その時子どもが「う~ん、そうだな、音楽と体育」と答えたら、「あ、そうなの」だけでなく
「あ、そうなの、音楽と体育が好きなの」と返してあげます。
そうすると自分が言った言葉をそのまま返されたから、当然子どもの次の答えとしては「そう」と言うことになりますよね。この「そう」とか「そうなの」とか「そうなんですよ」と言うような肯定的な返事が返ってくるようなキャッチボールをしましょう。
その次に「じゃぁ嫌いな科目は何なの?」と聞いて「算数と理科」と言われたら、「あ~そうなんだ、音楽と体育は好きだけど、算数と理科はきらいなんだ」と返す。そうすると、また子どもの答えは「そう、そう」となります。
こうやって「YES」の返事が変えってくるような対話のキャッチボールを繰り返していると、次第に二人の関係は肯定的な雰囲気になりますよ。
もうちょっと子どもの話が長くなっても、上手く要点だけをまとめて返してあげると「そうなの、そうなんです」と言うような返事が返ってくれば、バッチリ。
なんでもないことのようですけど、「そうなんです」の返事がもらえるようにするためには、なにより子どもの話をしかっり聞いていないとできません。
「ちがうよ、そうじゃくて・・・・」なんて言葉が2~3回も返ってきたら、いかに子どもであっても
「この人は私の話を聞いてないな~」と思うものです。
何気ない雑談のようでも、子どもからはそのぐらいシビアーな見方をされているということを覚えておいてください。