Q:「子どもに接する時に注意したいことは?」<4>自分も相手も尊重する会話を「アイ・メッセージ」
子どもに関わる時に大切にすることはいくつかあります。
もちろん子どもさんの年齢や状況にもよりますが、その中からいくつか大切なポイントを挙げてみようと思うのですが、その前に「少なくともこれはしない方が良い」と言う点をいくつか説明したいと思います。
これは子どもが思春期や青年期にさしかかる前に注意しておかないと、その影響が現れかねないという事柄です。
まず最初に気をつけたいのは、「父親と母親の関係」です。
これは言うまでもないのですが、子どもにとって一番の安心基地は家庭なのです。ですから家庭の雰囲気がギスギスしたものや冷たい空気で充満していると、子どもは息ができなくなります。
喧嘩をしてはいけない、と言うのではありません。子供の前でも自分の意見を冷静に言うことは決して悪いことではありません。多少の喧嘩や気まずさは、人生に陰影を与えて「光ばかりではない人間のあり方」を子どもに教えてくれる材料になります。
問題はその後です。
ケンカをしたり気まずさが流れた後でも仲直りできる、というモデルを子どもに教えていくことが大切です。
「ケンカはだめ。いつでも仲良くしていなさい」というのはスローガンとしては立派でも実際にはありえない。そんなことは子供だって良く知っています。だからケンカの後でも仲直りは出来るんだ、と言うことを身を持って子ども伝えましょう。
それがゆくゆくは思春期になってからの友達関係の修復や人間関係における柔軟さ・たくましさをもたらしてくれます。
とはいえ大人の関係は思ったよりもしこりになりやすいもの。
なかなか仲直りができない時どうすれば良いでしょうか?
(続く)
<人生には光と影がある>